(犬が亡くなった時のことを
具体的に書いています。
苦手な方はご注意ください。)


愛犬 さくらが旅立った



出会いは13年前
長男が実家を出て行った日に
私が 犬がかわいいと言ったことがきっかけで
ペットショップに行った。

お店の中には何種類かのワンちゃんがいて
父は「ビーグルがいいよビーグルにしよう」と
言ったけれど、私はどうしても
黒くてモコモコしていたクマのぬいぐるみのような2匹の犬が気になって
そのうちの大人しそうな方を選んだ(どちらも連れて行きたかったのが本音)

だっこすると思っていたよりずっしりして
あまり抱き方も分からなかったけれど
うちの子になったんだなと嬉しかった

車の中で何て名前にしようかなと
考えていたのに、父が一言
「名前はさくら、さくらの時期に来たから」
というものだから私は  
真っ黒くろなのにさくらって😂って
思いながら受け入れた。

その日仕事から帰ってきて
玄関にちょこんと座るさくらを見て
母が ぬいぐるみ?って驚いていたことを
私は忘れない笑




大人しい方を選んだはずなのに
ただの犬の猫かぶりで
とっても活発なワンちゃんだった

人懐っこくて誰にでも甘えて
若かった頃は訪問客によっては
うれションすることしばしば😂
敷地外なら吠えるが
敷地に入れば甘えるので
番犬と呼ぶには微妙だった😂

その人懐こさと活発さから
みんなから愛されるワンちゃんになった






好きなものは
食べ物全般と散歩

早食いと空中キャッチと鼻の上に餌を乗せて待つのが得意で
待てをさせるとよだれがぽたぽたするくらい
食いしん坊だった

特にスイカは大好物、皮までかじってたね
バナナは食べにくそうにしながらちゃんと食べた

散歩は大好きで
田んぼ道を歩いたり
知らない道を歩いたり
ロープを張って飛んだりした







苦手なのは
お風呂、ドライヤー、風、雷、病院、怒られること

抜け毛が多かったので
ほとんど外でシャンプーして
最初はとっても嫌がっていたので
大変だったことを覚えている

天気が悪いと怖がって
ふんふんくんくん鳴いたり
じっと小屋で動かなかったり

病院と注射は怖いけれど
女医さんは大好きだったね





春は 桜の下で写真を撮って
夏は 大好きなスイカを食べ
秋は 田んぼで思いっきり走り回り
冬は 雪の上を転がってた


思い出がたくさんたくさん詰まった13年






私にとってさくらは
ワンちゃん以上の存在で
中学〜高校の青春も
いっつもそばにいたし

大学入って時々しか帰ってこなくなっても
さくらがいるから帰るのが楽しみだったよ



ここ何年かは
口周りとお腹に白髪が増えて
ジャンプも出来なくなっていたけれど
帰ると甘えてきて
おばあちゃんになっても
かわいくて仕方なかった



母から
ご飯を食べなくなったと連絡が入った時
いよいよかもしれないと思った

帰るたびに痩せてきているなとは
感じていたから、もしかしたら
今回が最後かもしれない
最後かもしれないと思いながら
悔いがないように過ごしていたから
どこかで覚悟はしていたのかもしれないけれど
やっぱり、連絡が入ると悲しくて涙が止まらなかった



私が家に帰った時には
寒さと体力の消耗を防ぐために玄関にいて
目もよく見えていなくて
ご飯は食べず
お水もあまり飲まなかった
フラフラとしか立てずにいて
息も荒くゴロゴロ音がしていて
それを見てまた悲しくなった

昨日今日と出来るだけそばにいて
声をかけ、撫で続けた
もうこれ以上何もできないことはわかっていたし
苦しみが少なくてすみますようにと
祈るばかりで



私も夜なかなか眠れず
少し鳴いて動くとさすりに行った


そして今朝方
また起き上がろうとしてると思って近づくと
フラフラになりながら自分で体を起こし
今までで一番大きな声で
「ォオーーン!」と鳴いて倒れた
頭をぶつける!と思って手で支えて
布団に下ろすとすぐ、
今まで荒い息で動いていたお腹の動きが止み
手で胸のあたりを触ると
少しずつ胸の動きが小さくなるのが分かった
まだだ、まだだと
数回呼吸をし、足を動かしてしばらく、
反応がなくなった


鳴き声に気づいた父と兄私で看取り
母は仕事で立ち会えなかった


最期はきっと苦しかったと思う
私が思うに発作か何かを起こしていたのでは
ないかと思う。わからないけれど

数日前からご飯も食べれず
体力を消耗しながらも
ずっと目を開いて苦しさで眠れない中一生懸命息をして
玄関ではトイレはしていけないと分かっているから、トイレがしたいときは鳴いたり立ち上がって知らせて、本当に最後までお利口さんだったと思うし、生きる力の強い子だったな



明日火葬して送り出したいと思います。




まだまだ亡くなったことが信じられず
今も窓の向こうからさくらが見ているような
ご飯を待っているような気がして
つらくてつらくてつらくて仕方ありません。
ただ、さくらが苦しみから解放されて
楽になったことで少しホッとしている自分もいます。


どうか天国でたくさん好きなものを食べて
沢山走って楽しいことが沢山ありますように

安らかに眠ってね
大好きだよ