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【政治・行政】

新潟県知事選、野党3党の擁立焦点

米山氏立候補見送り

 29日告示の知事選(10月16日投開票)が迫る中、民進党県連が17日、「自主投票」を正式決定し、
焦点は共産、社民、生活の野党3党が候補を擁立できるかに移った。現時点の立候補予定者は自民党と公明党の推薦が決まっている前長岡市長の新人森民夫氏(67)だけ。
告示まであと11日となったが、選挙戦の構図はいまだ固まらない事態だ。

 民進党県連との共闘を目指してきた野党3党と市民グループは17日、新潟市中央区で開かれた民進党県連の常任幹事会が始まる直前、民進党衆院5区総支部長の米山隆一氏(49)の擁立を提案したが、退けられた。

 非公開で行われた幹事会の終了後、米山氏は取材に「組織の決定に従う」と、出馬しない意向を表明。「野党統一候補として対立軸を示したかったが、みんなでまとまらなければ勝てない。党を無視して個人でやる考えはない」と述べ、今後3党から要請があっても応じないと断言した。

 黒岩宇洋民進党県連代表は報道陣に対し、「自主投票で意見集約を図った。県連として対応することはない」と語った。米山氏擁立を巡る議論については内容を明かさなかった。

 一方、市民グループ呼び掛け人の佐々木寛新潟国際情報大学教授は「候補擁立に尽力してきたが、米山氏以外に残された選択肢はない。出馬容認を再度、民進党に働き掛けたい」と話したが、実現は困難な情勢だ。