愛しの394!~26週、394gで生まれた超未熟児な娘の成長日記~

愛しの394!~26週、394gで生まれた超未熟児な娘の成長日記~

早期剥離での死産を乗り越えて。26週、394g。超早産、超低出生体重児(未熟児)な娘の成長を親バカな感じで綴っています。ゆっくり一歩ずつ頑張ります!

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GW明け

お隣の人が無事出産しました。

めでたい・・・めでたいんだよ、うん。


でも、カーテン一枚隔てただけなのに、向こうの空間には幸せが満ち溢れていました。

おめでとう、おめでとう。

駆けつけたお隣の家族の喜びの声。

おめでとう、おめでとう。

医師や看護師もわざわざ来て伝えるお祝いの言葉。


でもカーテン一枚、こちら側は地獄のよう。

父にも母にも夫にも心配してくれる夫の母にも、私はおめでとうを言わせてあげられない。

何でこんな事に…。


やっぱり小夏と一緒にいってしまえばよかったんだ。

耐えても耐えても涙は溢れて、声を殺すのに枕に顔を押しつけて過ごしました。


おやつを持ってきてくれた看護婦さんに初めて我がままを言いました。

空が見たいんです。


車いすに乗せてもらって廊下の片隅、小さく四角に切りとられた青空を眺めながら

5分くらい話を聞いてもらいました。






翌日。

洗髪してもらった髪を乾かしていた時「睦さんでしょう?」と声をかけられました。

お。この声は…確かお隣の…?


「ごめんね。昨日は出産したてで部屋から出られなかったから騒がしくしちゃって」と、笑顔。

私がどん底にいたのばれてましたガーン


これからはなるべく部屋で話さないように気をつけるね、なんて。

あぁ~、気を遣わせてしまって…悪かったなあと落ち込んでいると色々話してくれました。


今まで2回赤ちゃんを失った事、今回は長期入院の果てにやっと無事に出産出来た事。

私は1度だけ。

それでも身を切られるように辛かった。

それなら・・・それならってのはとても現金な話だけど、この人が無事に産めて良かったなあと思ってしまいました。

私の方も色々自分の事情を話して、少しだけ仲良くなりました。


っていうか、幸せいっぱいでそれに浸っていればいいものを、隣で沈んでる人に気を遣っちゃうなんていい人だなあ。

聞いたら、無事に生まれた子の誕生日は前に失った子の命日だったって。

やっぱり何かこういった不思議な偶然はあるのかもしれません。


1度そう思うともう平気なもので、あれほど辛く感じたお隣のおめでとうが平気になっていました。

赤ちゃんの写真も見せてもらったけれど可愛かった。

おめでとう、それからありがとうって思いでいっぱいでした。



その人が失った赤ちゃんは350gあったそう。

うちのあーちゃんが入院時320g。

350gあっても助からない子がいて、320gしかなくても助けようとしてもらえる場合がある。


週数の関係だったりするんでしょうけど、なかなか複雑な感じです。



とりあえず、優しき隣人に幸あれ音譜

4月25日

昨日の「頭小さいってどういうことですか?」って聞いてみました。

結果は栄養が足りなくて全体的に小さいだけだそうです。

脅かさないでください。

いや、全体的に小さいのもどうかと思うけど。


そしてまた、いつお腹の中で亡くなってもおかしくありませんと言われましたガーン



4月27日

やることが無さ過ぎで一気に小説を2冊ほど読破しました。

血圧が少し上がってきたようです。

降圧剤は飲んでるんだけどな。


寝つきが悪い事を相談するも妊婦には眠剤は使えないと言われました。

空も朝日も見えない。今何時なのかも、今日の天気もわからない・・・なかなかストレスです。



4月28日


あーちゃん23週

朝から採血にしっぱいされる悲劇ショック!

右腕2回失敗、左腕失敗、手の甲・・・取れたけど、手の甲はイタイよっと泣きがはいっていたら

うっかり血が固まっちゃいましたとかでやり直し

Oh!NOOOOOOO!


さすがにナース交代になって右から取れましたけど、私の腕満身創痍です。

ううっ、注射ってナースさんの腕が露骨に出るからなあ。

痛くて取れる人、痛くて取れない人、痛くなくてスッと取れる人・・・汗



血圧がギリギリ安定しているのでヘパリンの注射を朝晩打つことになりました。

なんか血流を良くする注射だそうです。

うまくすればお腹への血流も良くなって赤ちゃんに栄養が行くかも!?

自己注射する人もいるそうですが注射が大の苦手なので看護婦さんを頼る事にあせる



4月29日


注射開始!


ヘパリン

朝は右、夜は左、みたいな。

さほど痛くはないですが、これもナースさん次第。

上手い人は刺されたことも気づかない居合いの達人のような技を見せてくれますが、痛い人はイタイ!

まあ、頑張るしかないのです。



4月30日

あーちゃんのエコー

およそ400gとのこと。

少し増えてる!?

羊水はやっぱり少ないとの事。

相変わらず危険な状態なようです。

注射の効果を信じたいところ。


安静生活1週間。

そろそろつらくなってきました。

なんか大声出したい!わあー!っと歌ってみたい、そんな気分。


日々のヘパリン注射を、ぬいぐるみを握りしめて耐えています。



5月1日

夜になると弱気なって泣きたくなってきます。

すごい閉そく感で。


そろそろ肉や揚げ物が恋しくなってきました。



5月2日


朝、血圧が高すぎて薬増量。

しかし、薬を飲んだら今度は血圧が下がりすぎて赤ちゃんの体調も心配されていました。

えーっ汗


日々が辛いです。

毎朝の心拍確認の旅に、赤ちゃん生きてる?ってハラハラします。

胎動は少しあるんですが、いかんせん小さいので気付くほど激しく動いてくれません。

大丈夫?生きてる?って毎日毎日心配。


5月5日

24週突入


あーちゃんの調子があまり良くないようです。

心拍のモニターとかの様子でちょっとずつ弱ってる?みたいな。

でも、まだ、あーちゃん育ってない

ペットボトルより小さいのにお腹の外で生きていけるとは思えないです。

どうなってしまうの?






安静&高血圧妊婦の日常




洗髪


★朝6時

週に1度採血

検温

血圧測定

ヘパリン注射

前日のトイレ回数確認

胎児の心拍確認

(持ち運び出来るラジオにマイクついたような簡易エコーみたいなのをお腹にあてるとドクドクって赤ちゃんの心拍が聞こえる)


★朝8時

朝食(パン2枚とジャムとおかず)


★午前11時前後


三日に1度洗髪

毎日沐浴剤を入れたお湯にタオルを浸して体をふく

胎児心拍モニター(大体30分くらい。お腹にベルトみたいのを巻いて、心拍のグラフが紙で出てくる)


★正午

昼食


★午後3時

おやつ(クラッカーと牛乳)


★午後6時

夕食ご(ご飯とおかずとお吸い物・基本は魚)

検温


★午後7時ごろ

主治医がなんとなく巡回して様子を聞きに来る


★午後8時

おやつ(クラッカーと牛乳)


★午後9時

消灯

血圧測定

ヘパリン注射