先日会ったのは
あの川岸にある病院へ行った日だわ



杖を手離せなくなった母を乗せ
あの小雨混じりの中
体育祭を開催中の母校の前を通り
実家で待つ母の元へ急ぎ
また病院へと向かう


地元では結構評判なようだ
個人医院だが医師が三人
待合には沢山の患者がいたが
回転が早くて意外と早く終わった


あの日診察会計後、病院に母残し
すぐの所にある薬局に保険証を持ち向かい
薬と一緒に手渡し忘れてしまった保険証は
その後、同じ勤務地に居る姉経由で
母の手元に無事届いた


以来会っていない母に
久々に会いに行くつもりだった今日は
胃腸の調子が良くなかった
この二日間のお休みに替え
仕事に行きたかったけど上司の
今日も万全を期してお休みしなさい
との言葉を合図にあっさり
お休みとなったので
コレは母の元に行くしかないとフミ
電話すると


あんたもカラダが疲れてるだろうからと
あまり呼ばないようにと頑張ってるから大丈夫との話。
同居の姉の気遣いも頻繁にあるようで
電話の声は嬉しそうだし。


今は「早く切れよ」といつも言った亡き父も
額に入った写真の中で
悲しそうな目をして見てるのよね
と話す母の潤んだ声に変わった時には
私も声が震えてしまった


母の携帯の充電が切れるまで
長い時間話したけれど
今じゃ毎回同じ話しをしています


自営業だった父が健在の時は
ケンカしながらも毎日二人で
過ごして来た老夫婦だったから


姉が仕事で遅くに帰宅するまでの間
一人でどうして居るのだろう
寂しいんじゃないか
調子が悪いんじゃないか


原因のわからなかった嘔吐も治まり
今日は元気でいられたし
ゆっくり 長く話した会話の声を
思い出したらなんとも泣けてしまうんだ
次の休みこそ新米を土産に会いに行こう


(^-^)/