はじめに、担任が
｢これは呼び出しなんだぞ
赤点だから即留年ってのは可愛そうだと言う、学校の温情措置だぞ。｣と言った。客観的に見て頼りないし、ある意味…ろくでなし。提出物は忘れるわ、いたずらはするわ、常に進学ヤバイと言われ続け、担任には随分心配をかけた
あれほど赤点取っておいて、結局、追試が１教科だけってことに｢奇跡だよ。どうしてなんだろうな。｣
と驚きながらも担任はホッとした様子。色々と指導があって最後に、追試頑張れよ、と言うことで３者面談終了。
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極端に興味の幅が狭く、こだわったことには凄い集中力を発揮する反面、関心のない事は病的に出来ない。事務処理能力も全くなく、プリント類はグチャグチャ、しょっちゅう紛失する。面倒な個性だな～と思っていたこの性質がアスペルガーと診断されて３年。診断書を書いて貰って学校に配慮してもらおうかとも考えたけど、本人が、俺は変わっているが病気ではないからその必要はない、と言った。
確かにその通りかも知れない。高校生活の中で自分の個性を理解し、社会に出て自立するための練習をさせようと割り切った。その結果、やっぱりギリギリな感じの綱渡り。でも、敢えて離れて見守る。イライラするけれど。
面談から帰るとき、教室のグチャグチャなロッカーから美術の作品を発掘した。
モデルは多分ミー太郎に違いない。
何だか、和んだ。