この物語を書こうとすれば
原稿が見えなくなる。
また、
その原稿を記載しているノートも
必要としている際には
見えなくなる。
また、
書こうとするタイミングと
気が乗らないタイミングが重なり
つい、
書きそびれていた。
きょうも
書こうとし、原稿ノートを見つけても
PCの準備をしている内
行方不明になる。
周辺を探し、漸く見つかった。
書いても良いタイミングが
今なのだろう。
これは、
架空の人物、架空の街に伝わる
架空の物語だ。
源助は悩んでいた。
隠岐騒動へ藩兵として
騒動の渦中にいた。
源助は、生まれながらにして不幸を定められた
生き方しかできない。
神仏にも見捨てられ、松江藩からも
単なる兵隊の一人として扱われ
藩でも一番厳しい場所へ配属される。
いつもそうなのだ。
いつも損な役回りは俺ばかりになる。
せめて、よその土地から兵隊として人達と同じに扱って
欲しい。
と
いつも思っていた。
その願いもむなしく
今回も最前線に送り込まれ、
戦う意味があるのか、良く判らない
いくさに
巻きこれるのだった。
時は
慶応4年 明治元年
5月10日
島根郡隠岐の島
島後にある西郷村で勃発した
「隠岐騒動」である。
源助は
松江藩の兵隊として、西郷村に集結した
天皇陛下を頂点とする
「尊王攘夷・勤王倒幕」
として立ち上がった世界初の自治組織だった。
源助は有無を言わさず最前線に連れて来られた
虐げられた村の出身である
時代はまさに
慶応から明治に変わる頃であった。