大崎善生 パイロットフィッシュ
あれは、仕事を辞め車で日本縦断をしながら沖縄へ帰ろうとしている時でした。東京にある狛江市の友人宅に居候をしていて、その友人が沖縄の地元にいる時代から本の虫でした。
僕は、「そんなに本って面白いの?」と彼に聞きました。
高校の時からもっぱらマンガ派で、手ぶらで学校に行くぐらい勉強が嫌いで、字を追っていると眠気と吐き気がして来るほど本を馬鹿にしていた人間だったので本を読むことに抵抗していました。

東京滞在中三日目、、友人が本を読み終わって一言、「ふぅ、楽しかった…」

友人が仕事に行っている間、貧乏旅行でしたので暇を持て余してプラプラするだけの生活をし、娯楽に飢えていたので、「そんなに楽しいのであれば読んでみようかな」という軽はずみな気持ちで読んでいると、だんだんその世界にハマっていきました。
そして、210ページの驚きの展開に僕は、寝転がって読んでいたのですが思わず飛び起きてしまいました。
その晩、僕は友人に土下座し、「本を読む人と本を馬鹿にして悪かった…」と謝ってからは、友人と常に新しい本を読み腐っては、飲んでいる時の話のネタで一冊の本で朝まで語り合うまでになってしまいました

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