伊勢から帰ってすぐ同級生へお土産を渡しに行くと
「お正月明けに父が亡くなったの」と聞かされた。
おじさんに会ったのはいつが最後だったのかなあ
友達にはなかなか会うことなかったけどお散歩中のおじさんには結構会ってたつもりだったのに。
お風呂で失神してそのまま亡くなられたようで・・・
お正月明けで料理をしてなかったせいもあって時間の観念がなくて
「お風呂ちょっと長いかも~」と思ったときには遅かったのだと。
119番で蘇生術を教えてもらったけど間に合わなかったらしい。
解剖すると気付いてなかった病気もいろいろあったこと。
死因は溺死で、警察から事情聴取を受けたこと。
腕に青あざがあった理由とか、青あざを知っていたならどうして病院へ行かなかったのかとか
警察官は穏やかな人だったけど「私、容疑者なんだ」と感じたらしい。
「お風呂に入るからね」
「そう」 と気のない返事が最後にかわした言葉なんだよね
悔やまれるし、高齢で長生きしたとは言っても淋しいわあ
「悲しいけど、仕事の忙しさにちょっと救われてる」と涙をこらえて淡々と話す友達の淋しさが伝わってくる。
私の父もお風呂に入って何度か失神していて
そのたびに病院で原因を聞いても「血圧が上がるのかなあ~」「なぜかなあ」と言われ
失神の解明は出来なかったけどやっぱり老人は失神するんだ、父だけではなかったんだと納得してしまった。
1回目は偶然失神に気付き、難をのがれ
それからは父のお風呂の時間は何度も覗き
お風呂に浸かっている時は
「入ってる?」「もう上がって~」
「わかった」「もう出る」 としっかり返事しているのに何回目かには返事がない。
お風呂から女二人で父を持ち上げるのは大変だし
失神してると全体重をかけてくるのでお風呂から出すのが一苦労。
時間が経つとだんだん意識が戻ってきて
声を掛けられてたことも覚えてるようだったけど・・・
恐いからちゃんと早めにお風呂出てねえ 頼んでも
やっぱり何度目かに返事がなくなる。
それから家でのお風呂は止めてもらいました
家のお風呂はお湯をそんなに多くは入れてなかったから
水を飲むこともなかったけど一歩間違えれば・・・
冬でなくても老人にはお風呂は危険ですよ。