この前、十数年振りに会えた京都のおばあちゃんに言われたの。
「さえちゃんは今何をがんばってるの?」
「テレビには出ないの?」
「舞台には有名な人も出たの?」
「そっか。おばあちゃんよくわからないや」
「テレビも出れるようにがんばってね」
こう言われて、
私ががんばったあの作品もあの公演も貴重な経験も、何も伝わらないんだって思って。
テレビにも出られように、有名人と共演できるように頑張ろうって、色々ちゃんと行動し始めるようになったんだけど。
なんだか途端に悲しくなってしまった。
今まで頑張ったことはナシで、これから"成功"できるように頑張れって言われてる気がしてしまって。。
考え過ぎなのはわかってるけどね。
日本の国民性って、ミーハー気質だと思っていて。
アーティストに対して、酷く理解とデリカシーがない国だと思ってる。
(私がアーティストかどうかは別として)
野田秀樹さんの仰ってた話を挙げると、
例えば「演劇をやっています」とタクシーの運転手に話した場合、
ヨーロッパでは
「すごいねぇ。どんな作品をやってるの?」と反応されるけど、
日本では
「何で食べていってるの?」と聞かれる。
芸術に対しての興味と理解の違いなのかな。
日本にもすごい芸術たくさんあるのにね。
私もそれをわかった上で人と接してるから、今回もいつものように笑って受け止めようと思ってたんだけど。
やっぱり世間的に俳優においての成功っていうのは、有名になることだって思われてるんだなぁと
久々に身近な人から言われて、グサっときてしまった。。
もちろんおばあちゃんにはまったく悪気はないし、こんなのは私の小さな意地というかこだわりでしかないんだろうけど。
なんだか方向性を見失いそうで、少し悲しくなりましたとさ。
こういうことってきっと他の業種の人でもあるんだろうし、私ももしかしたらデリカシーないこと言っちゃってるのかもな、、、
それにしてもいちいちこんなことで悲しくなって、私は演劇が特段好きだったわけじゃないのに、一体どうしちゃったんだかって。
少し自分に呆れながらオーディション用紙を書く。
そんな金曜日の真夜中。
書いたらあんまり悲しくなくなってきちゃった。