田根剛さんの展示会へ行って来ました。
東京オペラシティとTOTOギャラリー間で開催されていて、
共通のテーマ「Archaeology of the Future --未来の記憶」で展開されています。
田根さんは「まだ誰も見たことも経験したことも想像したこともない建築をつくりたい。」と思いながら、
建築計画のアプローチとして、その土地(敷地)の記憶を掘り起こすことから始めるそうです。
展覧会ではその手法が開示されていて、
東京オペラシティでは、「記憶の発掘と建築の構築をひとつにする創作の方法」、
ギャラリー間では、「アイデアの発掘と収集から始まる思考と考察」が展示されていました。
記憶やアイデアの画像が点在して(コラージュされて)、それらを言葉で結びつけて整理されていました。
何においても、イメージを言語化するのはとても大切な作業ですが、
建築や空間においては、視覚に働きかける必要があります。
本展示会は、視覚(画像)と言語の両方からアプローチしているから、とても分かりやすかったです。
しかも、古代や中世に関する画像ですと、
年代など正確に分からなくでも、誰もが「何となく知っている、見たことがあるような気がする。」ものです。
展示を見ていると、DNAに刻まれている何か(過去の記憶?)が刺激されるような気がしました。
スパイラルガーデンの展示といい、建築計画といい、田根さんは時空を超えられるのではないか⁉と、変なことを考えてしまいます。
日本で進行中のプロジェクトも幾つか紹介されていました。
今後は日本で田根さんの建築に触れることができるので楽しみです。
京都で進行中のプロジェクトの中では、
日本の美の代表的な「詫び・寂び」ではなく、
「華美(かび)・雅(みやび)」に着目して
日本のバロックと言うべき豊穣な空間表現を試みているそうです。
そして横浜でもプロジェクトが進んでいて、
各フロアを世界の港町の地図に基づいて、床と壁をタイルで覆う計画だそうです。
レンガの歴史がある横浜に、世界のタイルで包まれた空間が生まれます。
スペインの記憶は何処かにあるかしら?と探してみたら、
アルハンブラ宮殿のモザイクタイルの画像がパリのレストラン(リノベーション)の計画にありました。
新しいけれど懐かしいような、その場に根付いた建築…。
ヨーロッパを旅する時に味わう感覚に近いものがありそうです。
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