カメラのプレゼントが欲しい。
正確に言うと写真。
使い捨てカメラ1本分のストーリー。
昔、ねだった。
誕生日プレゼントは、私のために写真を撮って。
使い捨てカメラ1台分、写真を撮って。
現像は私がするから。
なんて独占欲が強いプレゼントだろう。
今となっては思う。
彼の時間、彼の目線。
私のいないところで、
彼の中にいる私。
そんな絵が見たかったんだ。
残念ながら、幻のプレゼント。
私は今も、密かにそのプレゼントを待っている。
いつか。
彼じゃない彼に、そんなプレゼントをもらいたいと思ってる。
現像は私がするから。
大切に向き合うから。
そこに映る気持ちに。
いま、関係を紡ぎたい人がいる。
ごめんねと心の奥底まで伝わって欲しい人がいる。
「ごめんね」じゃなくてもいい。
次の関係に向かう言葉を。
そのひと言を映したい人がいる。
カメラを手に。
外に出よう。
何度も何度も、外に出よう。
伝わるまで。