憤激-最近の読書から
GERARD MORDILLATという作家(映像作家でもあるそうな)の
LES VIVANTS ET LES MORTS(生者と死者)を読む。
かつての仕事仲間のフランス人の知人に、フランス人理解の
ための1冊として紹介を受けたもの。
今の社会、その中のフランス人、の理解の一助、として役立つ、と。
地方の小都市の工場が舞台。
若い工場労働者の夫婦。ささやかな暮らし。小さな幸せ。
それぞれの小さな秘密。彼らを取り巻く家族、同僚、友人、知人の
人間模様。
そこに押し寄せるグローバリゼーションの波、翻弄される個々人、
戦い、それを取り巻くマクロの情勢、そして。。。
激昂、憤激の時が。
人間、正確描写の味と、小さなエピソードを積み重ねてゆく
映像的な展開の巧みさで、一気に読めた。
フランス人理解、というよりももっと深いところで感じるところがあった。
あえて言えば、男女間の緊張感、またそこに同性愛が絡むところ、
激すると暴力がいきなりエスカレートするところが、フランス的と
いえるかもしれない。