私のスマホに入ってる一番最初の和夏さんの写真です。可愛いラブ

はじめましての私に対してちょっと警戒して

「あなた誰ですか⁉️」

って目線だね。


和夏(わか)さん。

パグ

令和2年8月23日

愛知県動物愛護センターから HUGに来ました。

12歳。

センターへは飼い主が持ち込んだそうです。

前足が左右に開脚して関節が固まり、後ろの足は麻痺してる状態で、どうしてこうなったのかとセンターの職員さんが元飼い主に聞いたら「いつの間にかこうなってた」と。



私がボランティアに入り始めたのが令和2年の12月。

女の子部屋の真ん中に和夏さんはいました。


この時期、部屋にいたのは、和夏さんと、シーズーの一花ちゃん、ポメラニアンのイヴちゃん、ビーグルの小雪さんの4匹。


イヴちゃんは新しい家族ができて幸せになって、そして、他の子は誰も今はもうここにはいない。




この頃の和夏さんは、部屋に行くたびにお布団から床に降りてた。自分でちゃんと動いてがんばってた。その一生懸命な姿が愛おしくて可愛くて大好きだった。


毎回、行ったら膝の上に乗せて、マッサージと後ろ足のリハビリ。

その後は私のお腹の上でお昼寝タイム。



私の手を枕にして寝てる和夏さん。

ふに〜〜〜っって感じで可愛いでしょ

ゆるキャラみたいだよね。





お散歩は一日3回

朝昼夕方に抱っこでお散歩します。

寒い冬はどうしても手が冷たくなるからボラさんが作ってくれた手袋をしました。



そうそう、近所のアスファルト工事の関係なのか、女の子部屋の子たちがみんな鼻水垂らして病院通いしてネブライザーしたこともあったなぁ。



和夏ちゃんはいつも鼻水出てたけどね。

なのでぺろんちょ写真も撮りやすい。






笑ってるよね。

和夏さん、私に向かって笑いかけてくれてるよね

幸せそうだよね。

おねがい



横顔真っ平らだけどねニヤリ


そうそう、しゃもじ買ってあげたんだった。

犬が喜ぶって書いてあったから買ったけど、あんまり嬉しそうじゃなかったなぁてへぺろ



私はいつも女の子部屋に行くと和夏さんを最初に撫でてました。基本構うのはHUG歴長い順と決めてたから。

特に和夏さんはまず、お水をあげて、顎の下と頭の上を両手で挟んでムニムニ触る。オニギリ握るみたいニヤリ耳も痒いだろうからわしゃわしゃ撫でる。

あちこち痒くても自分で掻くことが出来ないから、もう身体中撫で撫でして、ついでにスリスリ顔を寄せる。


人間大好きお陽(おひな)がHUGに来て、部屋に入ると突進してきて撫でてアピールとともに私のマスク顔をぺろぺろ舐めるのをじっと見てた和夏さん。

和夏さんはこっちに来たくても自分から動くことが出来ないから「まずは和夏さんが先ね」と和夏さんに寄っていって顔を近づけたら、

和夏さんが私の顔をペロッと舐めたびっくり

嬉しかったなぁラブ



夜寝るときはこんな感じの配置でした。

私の左腕をおひなが腕枕にするから、その横に和夏さん。夜中に和夏さんの目が覚めた時に、私と目が合うように、すぐ撫でられるように。

この位置で寝てました。

夜中3時くらいにいつも鳴いた。

大抵うんこかな。おむつを外して肛門を絞るとすんなり出した。まぁ、自力でも出るんだけどね。おむつしてるとうんこ出る場所が狭いから、私が泊まった時は手伝ってた。あとはお水あげるとまた寝てくれた。




自分でお水を飲みに行ったり出来ないから、行ったら何度もお水のお皿を口元まで持っていく。

ご飯も介助が必要。

食欲は旺盛で、がつがつ食べてたけど、散らかるからそれを食べやすいようにまとめる感じ。




テレビにも出ましたニコニコ




たまにはひっくり返して体操したなぁニヤリ


爪切りも何度もやったけど、何度やってもどこまで切っていいかよくわかんない素人の私。

2回くらい血が出ちゃって、ごめんよーショボーン



大あくびも可愛い

これ、確かブラッシングの後だね。すっごい抜けるんだよね。

シャンプー後のドライヤーなんて全然乾かないの。被毛は短いけど密集していっぱい生えてるから奥までなかなか乾かなかった。





可愛い爆笑

可愛い爆笑

可愛い爆笑


今年に入ったくらいから、あんまり動かなくなってきた。

3月11日

目の外傷と浮腫で病院にかかった時に血液検査したけど異常なしで、動かなくなったのは足の神経の麻痺が進んできてるからって診断もらった。


5月8日

和夏さんの呼吸がゼイゼイおかしくて、咳も出てる。よく鳴いて何か訴えてるみたいだ、おならしてるけどうんこは良いのが出てた、ご飯を食べるのがゆっくりだった、顔があまり上がらない、おしっこ少ない気がするなどなど、和夏さんの不調がボラさんからLINEグループに流れた。


5月9日

抱き上げると鼻息が荒くてゲップがたくさん出る。

そして、ご飯をいらないと拒否したと報告が。

 

近所のいつも行く病院が混んでいたので、別の病院へ連れて行ったところ。

平熱で、風邪との診断。

それと膀胱結石の可能性。

温めるのがいいとのことで湯たんぽであっためる。このところ、暑かったり寒かったり気候が安定しないので、空調管理が難しいね。暑いとはぁはぁしちゃうから、こまめに観察が必要になる。

抗生剤ビクリシリンが1日半錠で出た。


5月10日

私がお世話に行く日。

夜ご飯を全然食べない。



ちらちら私を見て、プイッと横を向いていらないって言ってる。

そんなこと今まで一回もなかった。

いつだって、食べ物にはすっごい敏感でガツガツ食べてた。

一粒ずつ口の前に持っていったけど、5粒で食べるのをやめた。そして喘鳴が出てる。

嘔吐しそうな雰囲気もあるけど出ない。

水もあまり飲まないし、おしっこの量も減ってる。


昨日病院に行って抗生剤が出たばっかりだし、様子を見た方がいいのか、病院に行った方がいいのか、代表ともう1人来てたボラさんと3人で悩んで、結局連れていった。

いつも行く病院の診療終了直前。


体重6kg

膀胱におしっこが溜まっていたんで先生が膀胱圧迫で排尿させる。

レントゲンを撮ったら肺が真っ白で、肺炎との診断。

常日頃、胸を布団につけてるし、おしっこも溜まり肺炎をおこしてる肺が圧迫されて苦しいのではないかとのこと。

胸とお腹を圧迫しないで、頭を上げてお尻を下げる体制が楽だと言われるが、腕が身体の横に広がってて横にも出来ないので、なかなか難しい。

抱っこする時も、胸とお腹を押さないようにといわれたがどうやって持てばいいのか。


治療は昨日他院でもらった抗生剤を飲ませていけばいい、今後、排尿に障害出るかもなので、膀胱圧迫出来る人がいたらやった方がいい。

そして、肺炎は急変もあり得ると言われた。


翌日親の受診日だった私は、今日は泊まらずに帰るつもりだったけど、どうしても心配で、朝5時にシェルターを出れば間に合うから、それまでシェルターにいることにした。


夜中、なんども鳴いて呼ぶ和夏さんを抱いたり、撫でたりして、私自身もウトウトしながら一晩過ごした。


5月11日

4時30分

そろそろ出る準備しなくちゃと、身体を起こしたら和夏さんも起きて鳴いたので、腕に抱いた。

胸とお腹を押さえないように。

なるべく楽になるように。

暗い中、抱っこしてた。

息が荒く喘鳴が続いてる。

苦しいね。和夏さん。

今日、親の受診が終わったらまた来るからね。


抱っこしながら、LINEで代表に「起きてる?そろそろ帰るね」と半分打ったその時。




4時45分

ピタッと喘鳴が止まる。


部屋の扉を開けて、隣の棟で寝てる代表を呼ぶ。

起きてきた代表に和夏さんを抱いてもらう。

代表がマウスツーマウスする。

そして、和夏さんの動きが止まる。


4時53分

永眠


和夏さん

和夏さん

和夏さん



寝てるみたいだ。


5月15日

虹の橋に向かいました。















こゆき、和夏さんがそっちに行ったよ。

和夏さん次の生ではうちの子にするから、仲良くしてね。



HUGにはいくつかのシンボルがあります。


「サクラサク」の桜

「虹への乗り物」の折り鶴

そして

「乗って帰って来る」てんとう虫


シェルターでてんとう虫を見つけると、誰が来てるんだろうと言い合います。


和夏さんが逝った2日後

うちの庭にてんとう虫を見つけました。

ここでてんとう虫を見るのは初めてで驚いた。

そして、ああ、和夏さんがうちまで来てくれた。

って思った。

嬉しかったおねがい




そして、お葬式が終わった二日後。

職場での事。

私が席から離れて戻ると、隣に座ってた子が

「今ね、そこにてんとう虫がいたんですよ❣️捕まえて外に逃したんだけど。びっくりですよね」

って言った。

私の席にてんとう虫がいたらしい。

絶対そんなところにいるわけがないてんとう虫がいたらしい。

ごめんよ、私が気がついてあげられなかった。

和夏さん来てくれてたのかな。


大好きだよ。

ありがとう。