*PRIDE*私が私であるために

*PRIDE*私が私であるために

令和3年9月1日、夫を自死で亡くしました。
行き場のない感情を綴ります。

Amebaでブログを始めよう!

9月1日

 

数日前からどうしようもなく気持ちが落ちていた。

1年前のあの日のことを鮮明に思い出してしまう。

 

仕事は休みを取ったけど、家にひとりで居るのも辛い。

あの日、夫はひとりきりのこの自宅で、何を考えていたんだろう・・・そればっかり。

 

察してか妹が仕事を休んで来てくれた。

午前中はお墓参りに行って、その足で近所にラーメンを食べに行った。

なんとか気を紛らわせることができてホッとしている自分がいた。

 

ホッとしたのも束の間・・・。

家に帰ると夫の職場で親しくしていただいた方々がお線香をあげに来てくれた。

残された私達のことも気にかけてくれるし、本当に有難いのはわかってるんだけど、

夫も着ていたその作業服を見るのが、とてつもなく辛いんだ。

 

そして供花がふたつ届く。
ひとつは夫の親戚から、もうひとつは親友から。

メッセージカードには「心よりご冥福をお祈りします」って書いてある。

 

供花に囲まれる遺影を見て、一気に現実を突きつけられた気がしたんだよね。

 

本当にあっという間に、ひたすら前を向いて進むしかなかった一年だった。

葬儀が終わってリビングに存在感のある祭壇が作られたこと。

49日までお花を絶やさずに、泣きながらひとりで仏壇を探しに行ったこと。

納骨を済ませ、リビングの一角に夫の居場所ができたこと。

日々の生活に追われながらもリビングの夫の部屋が馴染んできたこと。

寂しいとか辛いとか、言えなかった。

子ども達の悲しむ顔をひとりで受け止めた。

 

振り返らずにいたいけど、まわりの人が思い出させる。

 

みんな夫のことを想ってくれて、私のことを心配してくれてるのわかる。

 

一年が私にとって何の区切りでもなく、ただの通過点であるように

この日もただなんとなく過ぎればよかったのに。

 

なのに石でも投げられたみたいに痛いのはなんでだろう・・・性格悪いな、私。

 

こんなこと言ったら夫が悲しむと思うけど。

でも言わせて。

 

あの日、私も一緒に消えた。

あの日までの私はもう居ない。

 

人生が白紙になって一年、まだ何も描けない。

 

あの日に戻りたいなんて思う資格すらないんだ。

夫の苦しみに気付けなかった私は、あの日に戻ってもきっと夫を救えない。

 

私って何だろう?

 

私って誰だっけ?

 

目の前の生活をこなしてるだけの毎日。

楽しいか楽しくないかって言ったら、楽しい毎日だよ。

だけど残る虚しさは埋まらない。

 

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ
にほんブログ村

にほんブログ村 子育てブログ 死別シングル育児へ
にほんブログ村