今は既に学生ではありませんし、まして大○文○大学の書道コース出身でもなんでもありませんから、横目でチラチラ先生方の書作品をスマートフォンで拝見しますが……失礼ながら作品よりもご年齢に驚くことしきりでございます。


いつの時分の作品か存じませんが今年100歳の梅原清山先生の書


線がいかにも、という感じですね。老いを全く感じない線質。強靭ですらあり力が漲っているかのようです。




こちらは今年99歳の中野北溟先生の書


感情を移入される書におお、と魅力を感じます。

形を気にされていない、叩きつけるかのような、我を忘れるかのような感じ……こちらも若々しい感性が溢れていて素晴らしいです。



今年98歳でお亡くなりになった榎倉香邨(えのくらこうそん)先生の書


遺作の1部だそうですが、榎倉先生は最晩年まで全く線の美しさが衰えず、最後まで本当に繊細で美しかった仮名書を書かれたと個人は思われます。

仮名書を見て、失礼ながらお年を重ねられて線が……と感じる先生方は幾名かおりますがその中で榎倉先生は凄かったです。全くレベルが違い過ぎて言葉にならないほどです。



浅田飴のCMで有名な石飛博光先生は今年81歳でこれからの円熟、完熟期が期待される先生ですが個人がたまたま池袋から中野まで徒歩での帰路の途中で見つけたかの有名な新井薬師の揮毫がございましたので撮らせていただきました。

ご揮毫をされていたとはついぞ知りませんでした。


いかにも石飛先生らしい感じが伝わってきます。


石飛先生、といえば地元では山辺歯科の題字もご揮毫されておられ、バスの広告でよく見かけました。






20数年前の学生時分でも既に失礼ながらご高齢で今なお現役で書をされているとは……と驚く他ございません。

そして、今でもご活躍されておられるのが嬉しいですね。

もはや書風の好き•嫌いを超越した姿があるようで神々しいです。



個人はすっかり萎えて、書のしの字すらしなくなりましたが、時間的に厳しくなって鑑賞だけの状態になりました。

またいつかは書く日が来る、楽しみとして扱う日が来ると信じています。