いやぁ、久しいのう。そちに会いしは実に36、7年振りかのう、儂はそなたのことを時折偲んでおってのぅ、また会えぬかと思うことしきりであったぞ……。
息災でなりよりじゃ。昔と全く変わらぬのぅ……。
懐かしや、懐かしや……。嬉しく思うぞ。
と申しますのは、手前が漸く自我が芽生えだしたころにミニカーに目覚めるきっかけとなったミニカーと再会を果たしたからです。
ヤフーオークションで新品同様の状態で出品されていました。
トミカダンディのラーメン屋さんの屋台のミニカーです。
あな、懐かしや。此方とともに在りし日々が巡ってくるようじゃ。
では一杯所望いたそうか。
内装部、外部の暖簾のデザインがかわいらしいと思います。
しかし……愛してそばに置いていましたが、いつの間にかなくなったミニカー。いとこにこっそり糞母(と書いて、クソババアと読みます)が横流ししたか、ためにならぬと無断で処分したか……。
全く今持って許せません。ですから後生一緒に暮らすことはないでしょう。
嫌な人間と関わるだけの時間が無駄だと思います。
勝手に処分されるのは随分続いて……正直母親には腹が立つ部分が全く解消されていないことが思い出されました。
小学生でも中学生、高校生でもミニカーを愛してなにが悪いでしょう。実際には小学校4年生あたりでミニカーは卒業しました。
クラスメイトの人間と遊ぶのは常識であり実行しなくてはならないという是に仕方がなく自身にいい聞かせて、やっていけないからと必死になったあの虚しい幼少期の弱々しかったことが片や思い出されます。
個人の個性や生き方を親に学校に、まわりの人間に消されてしまったのだと改めて感じます。
あの馬鹿馬鹿しいルールに縛られていた人生はなんだったのかと1人江戸府内で、もうあの人間関係の糞のような苦労はしなくては済むし、1人ぼっちでも全然構わないのだと1人笑いたいと思います。
これからはミニカーも家族として大切に愛でて生きていきます。