自慢ではなくて自己なる探究心……として捉えてくだされたく候へ。


エソテリック社のSACD、クライバーさんのブラームスの4番を今、聞いています。フィナーレのフルート・ソロを少し過ぎたところです。 

個人はヤフーオークションで入手しましたが、幾分かくたびれたジャケットでした……。

書き終わる頃には聞き終わっているでしょう。


漸く聞くことができた1枚でしたが、これはリマスタとしてはとても成功しているのではないかと思われます。

空間的な広がり、楽器と楽器の距離感、楽器と耳の距離感、理想的な録音だと思います。

個人が初めてクライバーさんのブラームスの4番を聞いたのはアートン盤でした。長らくお世話になっていました。

このアートン盤の音がかすかに記憶に残っています。今は所持していません。





中学生の頃だっかに聞いて随分とクールに涼しくきめたものだと感じました。

しかし、改めてエソテリック社のSACDを聞きますと音のふくよかなことに驚きました。

これが本来の姿……かもしれないと思いました。

木管楽器がよく耳に入ってくるのも特徴で、クライバーさんの録音にしては温もりがあるように感じて今まで感じたことがない感触でした。

第1楽章のヴァイオリンの表情の豊かなこと。そしてピッチカートの鮮やかでかわいらしいこと。今まで感じたことがない瞬間がありました。


本家もプラチナSHM-CDの高音質盤があります。

こちらは聞きましたが、少し前に発売されたSHM-CD
よりは良いと思います。がいかんせん細かく聞かず、ぐいぐい進めるクライバーさんに圧倒されて聞き終わるというのが通例でした。音質はより改善されてエソテリックSACDよりも上かもしれませんが、実家に置いてきたままです……。


どれがどう、というのは所詮聞き手各々が感じるところであって、絶対的にこれ! ということはございません。

エソテリック社の麻薬的な要素、プレミア的であり入手困難気味でコレクション癖をそそられるかのようなところがあり、わしはそれを聞いたし持っとるぞい、といわんばかりに書いても意味がありません。これは誰かを暗喩しているわけではござんせん。

自慢に終始してなんになろうかは、といったところです。


今回は泣く子も黙るクライバーさんのブラームスの4番はなんとかして聞いてみたかったのは確かです。

繰り返しますがこのリマスタは成功の類ではないかと思われますがいかがでしょうか。