熱心な聞き手ではありませんでしたが、クラシック音楽を聞き始めた当初お世話になったチェリストのリン・ハレルさんがお亡くなりになった訃報があり測らずも驚いてしまいました。
画像はすみません粗いですがこの画像と同じ、RCAレーベルのベスト盤を持っていました。懐かしいです。
改めて軽くハレルさんの経歴を知りたくてウィキペディアを拝見しました。
セル時代のクリーヴランド管弦楽団に在籍されていたことを初めて知りました。
71年からソロでご活躍されましたが、すみませんお名前だけを長く覚えていただけで全く馴染みがない演奏家でしたが、個人にはドヴォルザークの「チェロ協奏曲」のCDを初めて購入した思い出の巨匠として記憶しています。
画像はすみません粗いですがこの画像と同じ、RCAレーベルのベスト盤を持っていました。懐かしいです。
音質はこもっていていかにもスタジオ録音という音質ですが……。
「チェロ協奏曲」とカップリングされたシューベルト「アルペジョーネ・ソナタ」も永く個人の心に染みついて、親しみを持つきっかけを作ってくださったのがハレルさんでした(すみませんが、シューベルトに関してはトルトゥリエさんの演奏が個人はしっくりきます)。
ドヴォルザークの「チェロ協奏曲」は、中学何年生の頃だったか記憶がありませんが、ラジオでドヴォルザーク特集が4、5時間組まれた日がありました。
珍しい交響曲第1番などもありましたが、その中で決して忘れられない、お目当ての「新世界より」交響曲同様に強烈に印象に残った「チェロ協奏曲」の第3楽章。
張り付けた動画はデッカレーベルの再録音分ですが、すみません、ハレルさんを追っかけなかったのでこれは聞いたことがありませんが、3楽章の参考として。興味のある方は聞いてみてください。
第1、2楽章を1度聞いて深みとコクのある味わい豊かな音楽を理解する脳を持ち合わせておりませんでしたが、フィナーレの音楽の格好良さときたらいかがでしょう。虜になりました。
作曲家の池辺晋一郎先生も幼少期にどこかのお店先だったか、いとこのお宅だったかのラジオで偶々耳にしたのがドヴォルザークの「チェロ協奏曲」だったそうで、しみじみ「これ、いい曲だねぇ」と嘆息されたそうです。
それは、恩師のブラームスも「『人の手がこのような協奏曲を書きうることに、なぜ気づかなかったのだろう。気づいていれば、とっくに自分が書いただろうに』と嘆息した」そうでメロディを次から次へと作曲するドヴォルザークの才能を羨んだという話が伝わっています。
確かに聞けば聞くほど惹きつけられますし、3楽章に至る興奮する、それまでの第1、2楽章のチェロの深く語るさま、それは時として悲しみ嘆きを美しく力強く語るかのように感じますがー よさが今では聞くだけに関しては理解していますし、何度聞いても飽きません。
しかし、個人が好きな他の協奏曲、例えばシューマンのピアノ協奏曲やチャイコフスキーの同1番、ヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲等からしますと距離があるのは確かですが、意識しています。
ラジオでその良さを知り、長く個人が聞いていたのはハレルさんの初回録音盤でした。
CD数も決して多くを所有していませんし、数える程度しかありませんが、それでも「チェロ協奏曲」は好きです。
ハレルさんに申し訳なくも無関心に近かったのは、個人が室内楽にほとんど関心がなく、今もなお続く喰わず嫌いがあるのが原因の1つですが、感性の乏しさに呆れています。
改めて、原点に帰するべく改めて今手元にありませんので、ハレルさんのドヴォルザークを購入することにしましたが、値段がべらぼうに跳ね上がっています……。
長くなりますので、改めて「チェロ協奏曲」については取り上げたく思います。
合掌