無駄に書き連ねておりますが、先ほどウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2020を拝見しました。
もう、YouTubeでは拝見できるのか、と唖然といたしました。BBCが放送されたものだと思います。
曲紹介等はすっ飛ばして曲だけを聞きました。
今年はアンドネス・ネルソンスさんです(個人の勘が当たりました。ブログで書いております。)
余談ですが21年はムーティさんが指揮されるそうです。
手前とさほど変わらないご年齢ですが……随分とまた、失礼ながらお肥えになられたて熊のようなお姿になられたと思いました。
上2枚のお写真のイメージ、左様バーミンガム市交響楽団の時代のお姿をイメージしておりましたから驚きました。
ご容姿はさておき、この方には個性を感じております。初めてのニューイヤーコンサートは大成功だったのではないでしょうか。
オーケストラの個性、音、響き等々も尊重しながらネルソンスさんの個性も活かされていたように感じました。
なんの曲かすみませんはっきりしていませんが、まるでクレーメンス・クラウスさんをCDで聞いた時の音色がした瞬間がありました。今でもあの音が甦ることがあるのかと1人耳を疑いました。
賛否分かれる演奏……かも知れませんが、《美しき青きドナウ》は、今まで聞いてきた中で最も個性的な感じがしてこれまた耳を疑いました。個人的には歓迎しますが……。少し遅めのテンポをとられて、どこかしらウィーンらしさがなかったかのような印象でしたが……。
個性的、と書きました。最近のウィーン・フィルの演奏を知らないのでなんとも申し上げませんが、あのようなスタイルで《美しき青きドナウ》を演奏されておいでなのでしょうか。
最近のウィーン・フィルと申しましたが、その音色が昔と違ってやはり違和感があるのはすみません否めず、特にヴァイオリンは薄い細い響きかして今一つ好きになれず、《美しき青きドナウ》の ♪ド〜 ミ ソ〜♪ と主題が始まった音の線の細さ -それは《軽騎兵》序曲でも同じことを感じましたがー が気になってしまいました。最近のオーケストラ全体の傾向ですね。
とは申せ、それでもウィーン・フィルらしい響きを随所に聞くことができてよい出来栄えのニューイヤーコンサートだったのではないかと思います。
よかった一方、もう本当にウィンナワルツの真髄を知る演奏家が居なくなったのではないかという見方もしております。
クレーメンス・クラウスさん、ボスコフスキーさんのようにワルツやポルカが染み付いている方、そしてローカル色があったウィーン・フィルとその楽団員の方々……。
遠いことのようですが、あのような音色を出せる、演奏できる方はもはや居ないという事実を目の前にしてどうにかならないのかしらと素人が密かに叫んびたい思いです。