今、筆ペンで褚遂良(ちょすいりょう)の枯樹賦(こじゅのふ)を臨書しました。

この褚遂良の線はくねくねとした線質で当初好きになれませんでした。長らく眺めてはいました。

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毎日新聞の書道の本でこの 真蹟はさぞかし見事な書だったろうと評した言葉があったのを忘れられません。

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リズム感といいますか、気持ち良く書けているように法帖から感じます。筆を沈着させる、速く進める、巧みなテクニックを学びたいですね。

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2枚目はガタガタです。形にこだわりすぎて下手くそです。鍛錬不足が目立ちます。

臨書を踏まえて、創作へ。

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以前も書いた得意の峨眉山月歌。今一つですね。熟れていない感じが伝わってきます。
漢詩を書く場合は詩の意味も咀嚼して創作に挑みたいものです。

1枚目の臨書は気持ちよく書けました。臨書は基礎においていつまでも忘れないようにしたいものです。

褚遂良は唐の時代の書の大家です。虞世南(ぐせいなん)欧陽詢(おうようじゅん)と並んで三大家、顔真卿を入れて四大家といわれています。

唐の時代は書の世界が大きく開花した時代で、王羲之の再発見の時代であったといえます。
筆法の上でも、昨今習字の練習で習うそれが確立した時代で、書の1つのピークを迎えた時代でした。

繰り返しますが、王羲之の需要が1番高まった時でしたから自然、書が盛んになるのは当たり前でしょう。唐王朝の第2代皇帝太宗 李世民が書を好み、奨励したのも要因です。いつか改めてこちらで申し上げます。