入院中、クライバーのニューイヤーコンサートを何度か観て楽しみました。楽しくね、とお励ましをいただきながらも、嗚呼、この方の生の演奏会は遠く幻になってしまったのか、と遠い目をしなくてはならない現実を今更ながら痛感するのであります。このハンガリー万歳を聞く度にあのエリザベート皇妃に少し思いを馳せます。沢口靖子さんに似ていらっしゃる方だったと思います。
厳しい、妥協を全くしない、知らないクライバーの結果が結実した指揮姿。舞うようで私が今更ながら言う必要がないくらいです。万人の人が賛美を繰り返し興奮し、生で聞いた人はそれこそ生涯の素晴らしい決して忘れられない美しい思い出として胸に大切に大切に秘めてCDやユーチューブを紐解いてはタイムスリップしてその時を思い出して悦に浸るのだと思います。
これもその語り草になっている有名過ぎる来日公演のベートーヴェンの7番。クライバーでないと7番は駄目だ、この人以外受け付けないという熱心な聞き手も数多だと思います。音楽に対する熱情が人並み以上にあり妥協をしない巨匠ですから魅了されるのは当たり前の話です。
入院中、思わず涙しました。嗚呼、クライバーさんはもうご存命ではないのですね……と。熱心な聞き手ではありませんが、決して外すことはできない指揮者です。
あとは偶々見つけて興奮醒めやらぬハチャトリアンのレズギンカ舞曲‼︎ これも入院中何度聞いたでしょうか。剣の舞だけじゃない、と仰る方もいましたがいかにも、と納得しました。
何度聞いても興奮します。スネアのおっさん、ことアレクサンドル サモイロフさんが大活躍で人気があるようです。異様なやる気が堪らないです。この秋、フェドセーエフさんがご来日ですから、引き寄せで演奏会に行けたらなあ、と……。アンコールでレズギンカを‼︎
このアンコールらしき演奏もよく聞きました。楽しいです。スペインの踊りは彼らでなくては。サモイロフさんが大活躍ですね。キレの良いタンバリン……。素晴らしい。
入院中、どれだけ励ましてもらったでしょう。閑話休題の話題として。