2012年楽しみなことブログネタ:2012年楽しみなこと 参加中


それは
大駕が歩き出したら綱牙のコスプレして写メ撮ることです

次女から
安っぽい服装はなしでって注文ついたから 高そうに見える格好させないと汗

あと
牙狼剣を手に入れたい

「ちょっと!」

奈穂は朗に向かって声をかけた

朗は祐太とテレビゲームに夢中になっている様で奈穂の声をまったく無視した

「ちょっと!こっちが呼んでるんだから返事くらいしなさいよ!」

「…朗や」

ポツンと朗はつぶやいた

「へっ?」

「俺は朗や 返事して欲しかったら名前で呼べ… 《ちょっと》は俺の名前やない」
ムカついた奈穂は言い返した

「だったら…あんたもあたしの名前を呼びなさいよ!あたしは《ねーちゃん》じゃないわよ!」

ニヤリと笑いながら
「そーやったな…あいこや」

とつぶやいた

「ほな奈穂 昨日の事やったら拒否はできんで 第一 俺が助けんかったら間違いなく奈穂はあいつに食われてた
これからもあんな目に遭いたくなかったら取引きを承知せーや」

身も蓋も無い言いように奈穂の怒りは頂点に達した

「もームカついた!だったら食われてやるわよ!これでいいんでしょ?! だから あんたの言う取引き自体がなし!」

余りな大声に今度は朗がビックリした

「な…何 言うてんのや?!昨日は怖いって泣いてたくせに!」

「たった今怖く無くなった!だから!早く出てって!」

奈穂は居間のドアを開け放つと外を指さした

朗は皮肉めいた笑いを漏らすと

「わかった…短い縁やったな…ほな…俺は他探すわ」

「えっ?」

「奈穂やなくても 探せば一族で乙女ちゅうのは誰かおる…
せーぜい 食われん様に頑張れや ほな…」
と言い放つとスタスタと玄関から外へ出ていく朗

「なっ…?」
(何よ あっさり)

途端

「アレ…?僕 何朝からテレビゲームなんか…?」

と慌ててコントローラーを手放し立ち上がる祐太

「祐太…直ったの?」

「…?直ったって何が?」

不思議そうにこちらを見る祐太に奈穂は飛びついて抱きしめ涙を流した

「ど…どうしたの?姉ちゃん? 母さん 姉ちゃんが変!」

とドアの外に向かって叫ぶ祐太だった


その頃 二階の屋根の上では朗が胡座をかいていた

(悪いんやけど…こっちもそう簡単に諦められんのや…アイツをおびき出せるのは多分 お前しかおらんと思うから…な)
「という事で 今回の潜入目的はその姑さんと彼女が持ち出した権利書や通帳などの奪還が主な任務になります…が」

「…が?」

生島の思わせぶりな言い方に蚪真が聞き返した

「まだ未確認の情報なのですが…その教団の幹部だった人物が レッド・パイソンと関係があり 現在は行方不明らしいんですが 一部にかのテロ組織に入ったとの情報もありましてね…」

と険しい表情で言い出した

「本当ですか?!」

龍平が慌てて聞き返した

「…かどうかは未確認なんです…ですので それを内部に潜入して調査して欲しいのです 起業家の依頼も重要なんですが それよりもこちらの方が我々に取っての価値がある…
なので頑張って任務を遂行して貰いたいんです 頼みましたよ!」

「はいっ!」

全員が生島に対して直立不動で返事を返した

「で…蚪真くん その人物と1番の関わりがあったのが教団の幹部で現在金庫番を務める男なんですが…」

何故か生島は蚪真を名指しで説明し始めた

「…? それが…?」
不思議そうに聞き返す蚪真に生島はとんでもない事を言い出した

「君に彼からの情報集めを重点的にお願いしたい」

蚪真は嫌な予感がした

「…あの…それって拒否出来ません…よね?」

他の5人は何故蚪真がそんな事を言い出したのかわからなかった

「出来ませんね…これは業務命令です 彼に接近して仲良くなって欲しいんです
つまり 手っ取り早く言えば誘惑して欲しいという事で…」

(やっぱり…)

ニッコリ笑ってそう答える生島に蚪真は返す言葉がなかった