まだまだ感動的なエピソードがあるので、楽しみにしててください。
岩手県山田町の皆さんと子供たち、ご当地ヒーロー・マブリッドキバさんとの交流
【マブリッドキバ Google+】より
（続き）
感謝状は現在、秋葉原にあるＡＫＢ４８劇場のとある場所に大切に飾られている。
この感謝状の一件は新聞報道されたこともあるので、
知っている人は知っていると思う。
今回はそのちょっとした裏話をしたい。
オレとスタッフは今回の感謝状の一件で、握手会場で取材を受けることになった。
取材は新聞社の方で、握手会場で色々と事情を話したり、今回の一件のこと、
そして今の被災地の現状と細かい情報などを記者さんに話した。
記者さんは良い方で、色々と山田町や被災地の現状も詳細に聞いてくれた。
その後に戸賀崎さんと会って、被災地からのお礼を伝えてから、
自分たちはいつも通り、岩手への帰路についた。
その後に、取材をしてくれた記者さんから思いもよらない連絡が来た。
それはとても意外な内容の提案と連絡だった。
「取材で話した被災地の現状と現在の山田町の様子、町の人々のこと、
全て話した内容をとある人に是非とも譲って頂けないかと言われたので、
よければ今回の取材内容のレポートをその人に渡してよろしいですか？」
とのこと。
オレは「？」となった。
誰がこの時期に被災地の現状や、山田町の事を詳しく知りたいんだろう？と思い、
記者さんにそれは誰なんですかと聞いた。
記者の方は言った。
「大島優子さんです」
記者さんは感謝状の一件で、色々劇場などで取材をしているうちに、
偶然にその場にいた優子さんに会ったそうだ。
取材の内容などを話して、オレやスタッフが握手会に来ていたことを知り、
優子さんは取材には自分も応えたいと言ってくれたそうだ。
優子さんともなれば、取材には手続き段取りを踏まなければならないし、
「まさかその場で自ら取材を受けてくれるとは」と、記者さんも驚いた。
そこで優子さんから記者さんに提案があったそうだ。
記者さんがオレに聞いた被災地の現状や山田町のこと、子供たちの生活や、
町の方々の生活のこと、全てをレポートにして自分に譲って欲しい。
それを私が受け取ることで、今回の取材は成り立ちませんか？とのことだった。
オレはマネージャーさんとかに許可を貰わないといけないのでは？と聞いたが、
記者さん曰く、マネージャーの方もその場で快く了承してくれたとのこと。
オレは、それなら本当にありがたいことと快諾して、記者さんに伝えた。
そして新聞記事には優子さんのインタビューも載った。
以下は、記事内での優子さんの言葉になる。
「ライブでは本当に楽しそうに盛り上がってくれた。
子供たちが笑顔で『頑張ってね』と言ってくれて、逆に元気をもらいました、
頂いた手紙と感謝状には、
一生懸命伝えようとする気持ちが込められていました。
本当に嬉しくて、活動が実を結んだと実感しました。
でも、まだ取り組みは足りない。多くの被災地の方と触れ合いたいです。」
この記事に、現地の子供たちは本当に喜んだ。
ちゃんと自分たちのことを覚えているんだと、
子供たちが飛び上がって喜んでいたのを覚えている。
サインや写真で返事を直接くれただけではなく、
優子さんは改めて間接的にちゃんと返事をくれたんだと、
オレは思い、ただただ感謝した。
この件は、子供たちや学校の先生方まで本当に喜んでくれた。
自分たちは多くの人たちから守られて、見守られているんだ。
子供たちがそんな自覚を持って動き始めたのを覚えている。
このときから、現地の子供たちは震災でお世話になった人た、
自主的にお礼の手紙を出したり、報告をしたりするようになった。
感謝状の一件から一か月後の出来事だった。
ここで改めて、丁寧に取材をしてくれた記者さんと優子さん、
それを快諾してくれた関係者の方々にお礼を述べたいと思う。
優ちゃんは、本当に賢い子なんですね。
チャンスを逃さないというか、鋭いというか、
機転が利いて、頭のいい子だなぁと思います。
とっさの取り急ぎの返事で終わらせず、
利用できるものはしっかり利用して、
マスコミを通して、正式に返事をするとともに、
広く世間に山田町と被災地の現状をアピールすることにも一役買いました。
おそらく震災の話題もあまり報道されなくなり、
落ち着いてきたころだと思うので、
まだ終わっていないと、一石を投じた形にもなったと思います。
次回は、山田町の子供たちが参加した岩手県での握手会の様子です。
楽しみにしててくださいね＼(^o^)／