こんばんは。ponponです。![]()
湖北の観音様巡り続きです。
ところで、
私が湖北の観音様巡りをしようと
思いたったきっかけですが、
仏教系の中高女子校出身の東京の友人に
教えてもらったからです。
琵琶湖の北東には、良い仏像がたくさん、
あるよ、と。
観音様が多そうだな、程度の知識で、
訪ねました。
高月駅を9時40分に出発し、
石道寺へ向かいました。
自転車の時利用しているアプリはこちら。
NAVITIMEの無料アプリです。
距離と所要時間はもちろん、
高低差も出てくるので、どのくらい
坂道かも、わかります。
こんな感じです。
川を渡ってから、少し迷ったので、
10時過ぎに、なんとか着きました。
石道寺(しゃくどうじ)
お写真は、いただいたパンフレットのものです。
以下の写真は、全ていただいたパンフレットです。
こちらの観音様、
小さな観音堂に安置されていました。
解説のテープを流したあと、
こちらのお寺の奥様?と思われる方が、
説明してくださいました。
「お近くにどうぞ」と、観音様のすぐそばで、
お参りできました。
手元には、懐中電灯が用意されていて、
堂内少し薄暗いので、
「光をあてて、よくご覧になってください。」
と。
ゆっくりお参りさせてもらった後、
滋賀県は、以前彦根城に行っただけて、
お寺はこちらが、初めての訪問地なんです。
仏像が好きで、友人に聞いて、
湖北に初めてきたのです。
と、お話しました。
すると、奥様は、
では、己髙閣へ行かれたら、たくさんの
仏像が展示されていますよ。
自転車なら、10分くらいで着きます。
と、近道を教えてくれました。
その時の説明が、
ここの集落を抜けると、しばらく
一本道で、道なりに行けば、
次の集落に着き…
集落 という言葉。
テレビで使われているのを、
聞いた事はありましたが、
実際に、日常会話で聞くのは初めてで、
新鮮でした。
なんか、ちょっと違う時代、違う地域の
物語とか、ドラマの中に自分がいるような…
そんなふうに思うのは、私だけですかね。![]()
次行く予定の行き先を変更して、
奥様に教えてもらった道を電動自転車こいで、
己髙閣に向かいました。
己髙閣と、世代閣は、
博物館のように仏像を管理し、安置している
施設でした。
この二つの施設は、
己髙山にあった鶏足寺と戸岩寺に安置されていた
仏像を中心に置かれています。
世代閣でガイドさんに、お話を聞いて
やっと、湖北の観音様の事が、
わかってきました。
この辺りは、
奈良時代の仏教普及の時期を経て、
平安時代には、京都や比叡山の鬼門に
あたる位置でもあり、仏教文化が栄え、
観音信仰の文化が
構築されていった。
しかし、14世紀あたりから、寺院は衰退して
いき、さらに戦国時代は、この地が、
戦場となってしまった。
無住、廃寺となったお寺の中に残された
観音様を中心とした仏像を戦乱から
守ったのは、民衆であり、
時には川の中に隠したり、土の中に埋めて
隠したそうです。
なので、この地域の観音様は、
奈良や京都に比べて、煌びやかさはなく、
ありのままの姿の観音様といった感じです。
この後、予約した正妙寺•西野薬師堂にも
向かいました。
こちらでも、
お寺を守られているご主人や、奥様から
いろいろなお話を聞きました。
京都なら、立派は大きなお寺に仏像は、
ご本尊として、安置され、
お話をしてくださるのは、お坊さんなのですが、
湖北のお寺は、
観音様を守ってきた地元の人達が、
小さなお寺や村堂を復興し、
その方たちが、お話もしてくれます。
こちらの薬師如来立像 もともとは、
国宝だったのに、江戸時代の修復が原因で、
重要文化財に格下げされたとの事。
傷ついた薬師如来様を、良かれと思って
修復したのかもしれないのに、
なんか気の毒です。
国宝じゃなくたって、素敵な観音様ですよ。
心の中で呟きました。
お隣には、十一面観音立像、
並んでおります。
その後は、
高月駅近くまで戻り、
国宝の十一面観世音菩薩の安置されている
向源寺の渡岸寺観音堂と、
高月歴史民族資料館を、訪問しました。
国宝の十一面観世音菩薩は、
観音堂の真ん中の安置されているので、
四方八方から、見ることができます。
観音堂には、立派な、大日如来坐像と
阿弥陀如来坐像も、安置されています。
この地域では、坐像は珍しいです。
渡岸観音堂のすぐ隣には、
高月歴史民族資料館があります。
こちらには、
痛々しい姿の観音様も。
お顔がぼろぼろの観音様もいました。
手も、半分とれていたり…
こうした観音様は、京都や奈良では、
あまり見かけない→展示しない
かと思います。
戦乱の中、川の中に沈めて隠したり、
土の中に埋めて隠したため、
こんな姿になってしまったのでしょうか。
今まで、
美しい仏像にばかり、目がいってましたが、
必死に守ってきた民衆の思いが、
伝わる仏像でした。
こちらは、長浜市のパンフレットです。
今回お参りできたのは、この中の4ヶ所です。
最後に、高月歴史民族資料館でもらった、
資料の記事を載せておきます。
全て無断転写禁止とか書いてないので、
載せてます。
心が熱くなる
「観音の里、たかつき」でした。
では、また。
ponponでした。![]()






