Fairy (妖精)
今後は、私の創作小説を立て続けてアップロードしていきます。ご意見ご要望がありましたらしくご遠慮なくお申し付け下さい…。
ある日私は、日険しい夜道を懐中電灯も持たずに、手探りで這うようにして歩いていた。目的?目的など何も無い。時折躓いて転倒しそうになった事も少なく無い。私なんぞは、行く手を阻む障害物を避けて通る卑怯な虫ケラなのです。
また、ある日私の眼前に清楚な妖精が姿を現しました。私とは似て非なる其のお方の目に止まらぬように私は自分の身を隠しました。私の様なカタワとは、何一つの話題の一つも見当たらないと思いました。きっとそうだ!。
私は、あの妖精と一言だけでも良いから、話をしてみたくなりました。虫ケラは虫ケラなりに、少しでも印象を良くしようと考えましたが、何をどうすれば良いのか、皆目見当が付来ませんでした。
またまた、ある日、私は妖精と擦れ違う事ができました。しかし妖精は私を生ゴミでも見る様な視線で軽蔑しました。私は妖精に音もなく忍び寄るやいなや、懐に隠し持っていた短刀で、彼女の脇腹を一突きしたのです。彼女の体から力が抜けて行くその瞬間を見計らって、彼女の唇に自分の唇を重ねました。こうして彼女は私だけの妖精に成ったのです。永遠に…永遠に…。
Fairy (妖精) 完