2021.5月末日
晴れて古い社会から脱出した自分。
世の中まだまだ567で家に閉じ籠もりの頃。
せっかく手に入れた自由な世界へ自分の魂を開放させにいきたい。
そうだ、キャンプへ母を連れていこう!!
(母は自分と趣味が一緒な80過ぎの高齢者です)
そう決めて、
今まで行ったことがない憧れだったキャンプ場へいざ出陣。
そこは東大沼キャンプ場。
無料なのにトイレや炊事場があり、何よりロケーションが素晴らしく綺麗なところ。
北海道キャンパーの聖地のようなところだ。

でも、住まいから車で4時間は掛かるし、せっかく行くなら2泊はしたい。
仕事辞めないと行けないな~と、ずっと想い続けていたキャンプ場。
たぶん5月末ならすっかりオンシーズン
平日でもこなれたキャンパーさんが何組もいるはずなのに、なんと私ら親子だけ。
この素晴らしいロケーションが全てうちら親子だけのもの???
本当にいいの~ありがとう、神様~!!! と空に向かって伝えると
な、な、なんと日輪で返してくれた→”よきよき”

まじか!!
さて567渦なので、たぶんトイレ炊事場が閉鎖かもと思っていたらドンピシャ。
持ってて良かった、携帯トイレと排水バケツ。
設営が終わって、
素晴らしい風景の中、ゆったりとした時間が過ぎていきます。
本当に奇跡のような贅沢な時間です。

夕方近くになり、誰もいないキャンプ場を散策していると、
段々と太陽が傾いてきました。
森の木陰から漏れる場景がまた神!!
ホント感動。
真っ直ぐ自分に光がビームのようにあたりました。
自分の身体が恍惚となり、ただその場に立ち尽くすばかり。

宝物のような時間を過ごし、
陽が落ちるとただ湖畔に打ち寄せる波の音だけの世界になりました。
その日、親子が熟睡出来たのは言うまでもありません。
さて翌朝、
行きたい所が二カ所ありました。
長旅で疲れた母を起こさず一人でこっそりドライブに出かけました。
一カ所目は日暮山展望台。
ここは砂利の山道を上るのでドキドキでした。
しかも道幅が狭い。すれ違う車がない事を祈りながら上っていきました。
ある意味肝試し的な…。
どうにか頂上の展望台の駐車場に着いた時には
ホッと胸を撫で下ろし10歳くらい老けた感あり。
展望台へのガイドへ進むと、眼下には大沼、小沼、駒ヶ岳も見える絶景。
絶景に見惚れているうちに陽が暮れた事から”日暮山”と名付けられたそうです。

さて、自分もご多分に漏れず小沼方面に見惚れていると、
不思議な雲に惹きつけられてしまいました。
なぜかポッカリと低いところに浮かぶ雲。

まさに“今から形を変えるから見ていてね”と言わんばかり。
変な雲イリュージョンの始まり、始まり~。
その雲は蛇のような龍のような…様々に変わっていくさまがホントに不思議で、
イリュージョンは10分も続きました。深淵な自然の技を見せて頂きました。
<後日動画をここに挿入したい>
少し駒ヶ岳の方をみると、朝日が雲の隙間から漏れ出て、
光の線がいくつも大地へ降り注いでいました。
こういう風景を神は愛でるのだろうなとつくづく想い時間を忘れて見入ってしまいました。
しかもBGMが鳥の声で半端なく綺麗。
これ以上の癒やしはないでしょう。
<後日動画をここに挿入したい>
“早起きは三文の得”です。はい間違いなし!!
かれこれ30分以上見惚れてから、第二目的地へ移動することにしました。
つぎはキャンプ場近くにあった神社です。

こんなに素晴らしい体験をさせて頂いているのに、お礼参りは必須でしょう。
ちょっと奥まっているので見過ごしてしまいそうですが、
ご神気が感じられる”大沼駒ヶ岳神社”へご挨拶に伺いました。
鳥の鳴き声が聞こえる境内には大岩に緑が繁茂して神宿りの存在である事はみればわかります。

この岩の割れ目へ願い事を伝えながらくぐると叶うとの事らしい。
かなり岩が脆くなっているので、恐る恐る潜ってみたので願い事どころじゃありませんでした。
やれやれやっと潜れたと思い振返ると、何やら音が...。
“チチッ、チチッ”と岩から音が??? えー何、何???ともう一度耳を澄ませると...。
その音は、足場が悪い所に杭打ちされた鉄パイプから聞こえます。
不思議すぎる...。
しばらく静かに音を聞いてみると、鳥の声のように聞こえます。
でもなぜパイプから?? 少し気味が悪くなったので後ずさりした瞬間、
何かが飛んだ。
何だ、何がどうした??
ともう一度パイプに近寄ると、小さな頭がひょっこり出た。
あっ小鳥!!
えーなんで鉄パイプから小鳥???
もう少し近づいて…
と一歩近づいた瞬間
バッと小鳥がパイプから出て逃げていきました。
人が殆ど来ないのでパイプ穴を巣にしていたかもしれません。
驚かせてしまい申し訳ない気持ちで、そこから直ぐに挨拶をして帰りました。
自然の中に住む生きもの達は逞しい!!
早朝から幸せな気持ちでキャンプ場へ戻りました。
大沼の話続く...



