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ギフト〜なな色の羽

私の中から産まれたがった言葉やお話を書いています

 うちの次男の夢は科学者になることだ。

 たくさん本を読んで、科学者になって、みんなの役に立つものを、発明したいという。

 この子の心持ちが、よく解った。


 先日、お小遣いが足りなくて、欲しいものが買えないと、ブツブツ言っていた。

 何に使ったのかを聞くと、募金してきたという。

 コンビニで、広告を見たらしい。

 世界では、一分間に何人もの子供がなくなっている。

 彼は、持っていたお小遣いのうちのほとんどを募金してきたという。

 私は、次男に言った。

 いい事をしたことはわかる。

 自分が稼いだお金なら、ほとんどを募金するのもいい。

 でも、子供が自分の能力以上のことをするのは、おかしい、と言った。

 その言葉で次男は大泣きしてしまった。

 自分は命を救うという、すごくいい事をしたのに、否定された。

 やり場のない気持ちになったようだ。

 ずっと泣いている。


 私が間違っているかもしれないと、迷いに、迷った。


 夫が帰ってきて、話しをすると、夫は、本当にいい事をしたと次男を褒めた。

 その夜、次男はずっと、べそをかいて、布団を被り、寝てしまった。


 翌日の朝、私は、彼に謝った。


 優しい気持ちが、すごくよくわかった。

 本当にいいことをしたと思う。

 お母さんが、間違っていた。

 ごめんね。

 でも、お金の使い方はよく考えようね、と話した。

 次男は、頷いた。


 この出来事が、ずっと私の心にひっかかっていた。


 そして、授業参観で、彼の作文を聞き、本当によくわかった。

 ひとのために何かをすることに、とても満足を感じるのだな、と。


 子供達は成長していく。

 日々、問題提起される。

 正解は、あったり、なかったりかもしれない。

 改めて目を向けることが出てくる。

 そして、深く考えさせられたり、気づかされることが多くある。