真夜中にガシャンとガラスが割れる音で目が覚める……


続いて母親の

やめて~と叫ぶ声……


父親が怒鳴る声……


耳をふさいでいても聞こえてきます。


寝よう寝ようとただただ怯えて。


もう駄目だと思った日は

父親がトイレにいった隙に

2歳上の兄と裏から裸足で飛び出し

隣の町へと逃げます。


そうまだ私が幼稚園の頃だと思います。


二個上の兄もまだ小学校低学年。


寒空の下、ガタガタ震えながら

お墓のかげに隠れ三角座りをして

夜空を見上げると流れ星が流れました。


はやく終わりますようにと願ったことを今でも覚えています。