実家が有る田舎の町に
父が家を建てた頃の お話し
その場所は
元々、住んでいる人のお家🏠が 何軒が有る
くらいの場所で
2階の窓🪟から見えるのは
ただの 草原だった
その頃の私は
窓から外を眺めるのが好きだった
街灯が少ないから
星✨がもの凄く綺麗で
天の川がはっきりと見えた
それから 程なくして
建築ラッシュが始まって 遠くに
戸建ての 建て売りの家が次々と建って行った
其処に
私が大好きだった彼が引っ越して来た
端から 2件目
毎日眺める窓から
あの人の部屋が見える事を知った時は
嬉しくて仕方なかった
見えると言っても
ほんとに遠く
でも 灯って 遠くても見えるんだよね
青いカーテンが 掛かってるんだ…
それから 私の部屋の特等席は
東の窓の場所に成った
自分の部屋で過ごす時間が
幸せな時間
試験前は あの人の窓の灯が
夜遅くまで付いてた
まだ 起きてるんだ… って
そんなの見てた事
あの人は知る由も無かっただろうな
私だけの秘密
まぁ 小さな町だし
同じ学校🏫に通ってるんだから
家を知らない訳でも無いし
見える事に気づいていたのかもしれないけど
あの人は それに触れる事は無かったな
私は
灯の向こう側に居る
あの人を感じられるだけで 幸せだった
それ以上の事は 敢えて望まなかった
そんな事したら
この小さな幸せが逃げて行きそうだったから
今も 変わらないな…
少しだけ
遠回りをした日は
窓の灯がついていた
通りすがりの ほんの一瞬なんだけど
あの頃の気持ちと同じだった
