001 天帝てんてい大六合治立おほくにはるたちの命みことは一霊いちれい四魂しこん三元さんげん八力はちりきを以もつて万物ばんぶつを造つくり、自みづから直接ちよくせつに之これを保護ほごし給たまふことなく、各自かくじにその守まもり神がみを定さだめて、之これを管掌くわんしやうせしめ給たまふは、この物語ものがたりに依よりて考かんがふるも最早もはや明あきらかに判明はんめいする事ことと思おもふ。
006 大神おほかみは太陽たいやうを造つくつて、これに霊魂れいこん、霊力れいりよく、霊体れいたいを賦与ふよし給たまひ、大地だいちを造つくりて又またこれに霊魂れいこん、霊力れいりよく、霊体れいたいを賦与ふよし、太陰たいいんを造つくり、列星れつせいを造つくりその他た万物ばんぶつ各自かくじに霊魂れいこん、霊力れいりよく、霊体れいたいを賦与ふよし給たまひしなり。今いまは唯ただ其その一霊いちれい四魂しこんについて、大略たいりやくを述のべむとするなり。
019 大宇宙だいうちうには、一霊いちれい四魂しこんが原動力げんどうりよくとなりて、活機くわつき凛々乎りんりんことして活動くわつどうしつつあり。先まづ小宇宙せううちうの一霊いちれい四魂しこんに就ついて述のぶるならば、大空たいくうの中心ちうしんに懸かかれる太陽たいやうは直霊ちよくれいにして、これを一霊いちれいともいひ、大直日おほなほひの神かみともいふなり。
026 而しかして太陽たいやうには、荒魂あらみたま、和魂にぎみたま、幸魂さちみたま、奇魂くしみたまの四魂しこんが完全くわんぜんに備そなはり、その四魂しこんはまた一々いちいち直霊ちよくれいを具有ぐいうし、また分わかれ、また四魂しこんを為なして居ゐる。さうして是これらの直霊ちよくれいを神直日かむなほひの神かみといふ。その四魂しこんまた分派ぶんぱして四魂しこんをなし、各々おのおの直霊ちよくれいを備そなふ。大空たいくうの諸星しよせいは、皆みな一霊いちれい四魂しこんを各自かくじに具有ぐいうし居をるものなり。
039 而しかして太陽たいやうの一霊いちれい四魂しこんを厳いづの身魂みたまと総称そうしようし、かつ霊主れいしゆ体従たいじゆうの身魂みたまともいふなり。故ゆゑに大空たいくうは霊れいを主しゆとし、体たいを従じゆうとす。大空中たいくうちうに懸かかれる太陽たいやう、太陰たいいんおよび列星れつせいは、皆みな幽体いうたいを以もつて形成かたちづくられあるなり。ゆゑに太陽たいやう、列星れつせいの中なかに鉱物くわうぶつありと雖いへども、大地だいちのごとく堅かたからず、重おもからず、その重量ぢうりやうに非常ひじやうの差さあるを知しるべし。
051 大空中たいくうちうにおける一霊いちれい四魂しこんの分布ぶんぷ状態じやうたいを、仮かりに図づを以もつて示しめせば左図さづの如ごとし。
一霊四魂の分布状態
[#図 一霊四魂の分布状態]
053 大地だいちは体たいを主しゆとし、霊れいを従じゆうとして形成かたちづくられあり。故ゆゑに木もく火くわ土ど金ごん水すゐが凝結ぎようけつして生成せいせい化育くわいくを営いとなみつつあるなり。太陽たいやうの霊魂れいこんを厳いづの身魂みたまと称しようするに対たいし、地ちの霊れいを瑞みづの身魂みたまといひ、体主たいしゆ霊従れいじゆうの身魂みたまといふ。また大地球だいちきうの直霊ちよくれいを大曲津おほまがつ日ひの神かみといひ、荒魂あらみたま、和魂にぎみたま、幸魂さちみたま、奇魂くしみたまの四魂しこんを備そなへ、その四魂しこんは太陽たいやうのごとく分離ぶんりしてまた直霊ちよくれいを備そなふ。その直霊ちよくれいを八十やそ曲津まがつ日ひの神かみといふ。この四魂しこんはまた更さらに分わかれ、際限さいげん無なく大地だいち一面いちめんに一霊いちれい四魂しこんを分布ぶんぷされつつあるなり。
068 天地てんち開闢かいびやくの初はじめに当あたり、清きよく、軽かるき物ものは天てんとなり、重おもく、濁にごれるものは地ちとなりぬ。故ゆゑに地上ちじやうは幾いく万億まんおく年ねんを経ふると雖いへども、天空てんくうのごとく清明せいめい無垢むくなることは、到底たうていできざるは自然しぜんの道理だうりなり。故ゆゑに、地上ちじやうに棲息せいそくする限かぎりは、体主たいしゆ霊従れいじゆうの身魂みたまに制御せいぎよさるるものなり。ここに於おいてか体主たいしゆ霊従れいじゆうを調和てうわし、霊体れいたい一致いつちの美うるはしき身魂みたまを造つくらざるべからざるなり。体主たいしゆ霊従れいじゆうとは、体六たいろく霊四れいしの意いに非あらず、霊主れいしゆ体従たいじゆうとは霊六れいろく体四たいしの意いに非あらず、体主たいしゆ霊従れいじゆうなるものは体五たいご霊五れいごの意味いみなり。
085 然しかるに動ややもすれば、地上ちじやうの人類じんるゐは体六たいろく或あるひは体七たいしち、体八たいはちとなり、霊四れいし、霊三れいさん、霊二れいに、霊一れいいちとなり易やすきものなり。故ゆゑに体主たいしゆ霊従れいじゆうと雖いへども、体五たいご霊五れいごは、即すなはち天てんの命めいずる所ところにして、これに体たい超過てうくわすれば、いはゆる罪つみとなるなり。体五たいご霊五れいごの天則てんそくを破やぶりたる吾人ごじんの身魂みたまを、大曲津おほまがつ神かみと云いひ、また吾人ごじんをして外面ぐわいめんより悪あくに導みちびく身魂みたまを八十やそ曲津まがつ神かみといふなり。
100 ゆゑに大曲津おほまがつ日ひの神かみ、八十やそ曲津まがつ日ひの神かみは、曲津まがつの名なありと雖いへども、決けつして悪神わるがみに非あらず、悪あくを制御せいぎよする一種いつしゆの直日なほひの神かみである。曲津日まがつひと曲津まがつといふ神かみの区別くべつを混同こんどうせざる様やう注意ちういすべし。
106 大地だいちの一霊いちれい四魂しこんの分布ぶんぷは、即すなはち前記ぜんき太陽たいやうの図づに準じゆんじて知しるべきなり。而しかして厳いづの身魂みたまは、荒魂あらみたま、和魂にぎみたま最もつとも重おもきを占しめ、瑞みづの身魂みたまは、奇魂くしみたま、幸魂さちみたま最もつとも重おもきを占しめ居をるなり。
114 つぎに伊都能売いづのめの身魂みたまに就ついて略述りやくじゆつすれば、この身魂みたまは、一いちに月つきの霊魂れいこんともいひ、五六七みろくの身魂みたまと称しようせらる。五六七みろくの身魂みたまは、厳いづの身魂みたまに偏へんせず、瑞みづの身魂みたまにも偏へんせず、厳いづ、瑞みづの身魂みたまを相あひ調和てうわしたる完全くわんぜん無欠むけつのものなり。
123 而しかして伊都能売いづのめの身魂みたまは、最もつとも反省力はんせいりよくの強つよき活動くわつどうを備そなへて、太陽たいやうのごとく常つねに同おなじ円形ゑんけいを保たもつことなく、地球ちきうのごとく常つねに同形どうけいを保たもちて同所どうしよに固着こちやくすること無なく、日夜にちや天地てんちの間あひだを公行こうかうして、明めいとなり、暗あんとなり或あるひは上弦じやうげんの月つきとなり、また下弦かげんの月つきとなり、半はん円ゑんとなり、満月まんげつとなり、時々じじ刻々こくこくに省かへりみるの実証じつしようを示しめしゐるなり。
134 斯かくのごとく吾人ごじんの身魂みたまの活用くわつようし得うるを、伊都能売いづのめの身魂みたまといふ。伊都能売いづのめの身魂みたまの活動くわつどうは、時ときとして瑞みづの身魂みたまと同一視どういつしされ、或あるひは変性へんじやう女子によしの身魂みたまと誤解ごかいさるる事ことあり。
139 伊都能売いづのめの身魂みたまは、変性へんじやう男子なんしの身魂みたまにも非あらず、また変性へんじやう女子によしの身魂みたまにもあらず。完全くわんぜん無欠むけつにして明暗めいあん、遠近ゑんきん、大小だいせう、賢愚けんぐ、肖不肖せうふせう、善悪ぜんあく等とうの自由じいう自在じざいの活動くわつどうをなし得うる至粋しすゐ至純しじゆんの神霊しんれいの活用くわつようなり。
148 かくのごとく自由じいう自在じざいの神人しんじんたることを得えば、初はじめて、五六七みろくの活動くわつどうをなし得うべきなり。月つきにもまた一霊いちれい四魂しこんあり、その四魂しこんの各々おのおのにもまた一霊いちれい四魂しこんの備そなはれることは、太陽たいやう地球ちきうと同一どういつなり。而しかしてこの月球げつきうを保持ほぢするは、前巻ぜんくわんに述のべたるごとく、北斗星ほくとせい、北極星ほくきよくせい、オレオン星せいおよび三角星さんかくせいの四大しだい星体せいたいである。この四大しだい星体せいたいは、月球げつきうの直接ちよくせつ保護ほごに任にんじ、瑞みづの身魂みたまの活用くわつようを主しゆとしつつ大空たいくう、大地だいちの中間ちうかんを調理てうり按配あんばいする重要ぢうえうなる職務しよくむを有いうするものなり。
163(附言ふげん)
164霊五れいご体五たいご(霊主れいしゆ体従たいじゆう)をひのもとの身魂みたまといひ、体五たいご霊五れいご(体主たいしゆ霊従れいじゆう)を又またひのもとの身魂みたまといふ。併しかし行動かうどう上じやうの体主たいしゆ霊従れいじゆうは、之これを悪あくの身魂みたままたは智慧ちゑの身魂みたまといふなり。また霊主れいしゆ体従たいじゆうとは霊五れいご体五たいごの意味いみで、体主たいしゆ霊従れいじゆうとは体五たいご霊五れいごの意味いみなりといふ説明せつめいは、組織そしき的てきの説明せつめいにして、行動かうどう上じやうの説明せつめいにあらず。読者どくしやよくよく注意ちういすべし。
173(大正一一・一・二一 旧大正一〇・一二・二四 外山豊二録)
174(第二六章 昭和一〇・二・一三 於勝浦支部 王仁校正)






体主靈従から靈主体従

半靈半物質の世へ…



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