タンカ Thangka 軸装仏画







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タンカ Thangka 軸装仏画[以下引用]

★ 日本の仏教は、己が悟りを開いて、”自他共に救われる” という大乗仏教であり、、、

★ セイロンを経由した タイ や ミャンマー の仏教は、
  ”釈迦のように他人まで救えないから、せめて自分達だけでも悟りを開こう” という上座部仏教である。

★ 空海・真言宗や最澄・天台宗の日本の密教は、インドから中国を経由したインド中期仏教であるが、

★ チベットでは、7世紀~14世紀にインド仏教の伝統が途絶える直前の時代に、インドから直接に伝わった後期密教であり、
  チベット仏教の特徴と見られる要素の大部分は、後期インド密教の特徴である。


■ チベット仏教での仏像の格
(1) 仏=如来


(2) 菩薩


(3) 祖師


(4) 守護尊


(5) 護法尊


(6) 女尊


(7) 羅漢
釈迦如来、阿弥陀如来、、
( 釈迦の出家後の悟りを開いた状態 )

観音菩薩、弥勒菩薩、文殊菩薩、虚空蔵菩薩、地蔵菩薩、、
( 釈迦の出家前の修行の状態 )

宗派の開祖、、、


寺院、宗派、個人の守り神。 忿怒相の歓喜仏が之に当る。


四天王、不動明王、、忿怒相の歓喜仏が之に当る。


観音菩薩の妃ターラー、守護神ヘールカの妃ダーキニー
仏頂尊勝、般若波羅蜜、、

釈迦の直弟子、、
歓喜仏・和合仏・合体仏は、、守護尊、護法尊レベルで、自身の妃である女尊との性的結合像である。
結合状態の2尊を、チベット語で ヤブユム=父母化 (ぶぼか) と言う。


■ 『 聖なるチベット 』 フィリップ・ローソン著 平凡社刊 より引用

女尊は、直感的な洞察力や無我についての智・般若を神格化したもの、
男尊は、宗教的な手段・方便の神格化したもの。

方便も般若も単独ではなんの成就をもたらさないが、、
性的な結合は、最も高いレベルの成就を超越的な歓喜という形で体験できる。
サンスクリットでは、サハジャ(倶生)と呼ばれ、性的な恍惚は、その隠喩であると同時に実戦方法である。

チベット仏教の4大宗派の内、最古派のニンマ派では、実際にタントラ的な行法を実践するが、
ゲルク派、カギュ派、サキャ派は、イニシエーション(潅頂)における視覚化の瞑想を通して象徴的に行われるに過ぎない。

瞑想の実戦の基盤として性的な結合が利用され、、

主要なタントラ経典、例えば 「ヘーヴァジュラ・タントラ」 が性的な儀礼次第を規定している。

世界創造のエネルギーは性的なエネルギーの中に最も強力に潜んでいる。 瞑想者はこのエネルギーを集め
自分の回路の中に送り込み調和・変容・凝縮というプロセスを通して、身、語、心が統合された光の存在へと変わる。
これは菩提心と呼ばれる。  、、、そこに到達する事が涅槃なのである。

実際のパートナーと性的な結合をしながら瞑想し、自分の体内にあるエネルギーを放出しないで、逆流させ内側へ向ける。
この著者のフィリップ・ローソンは、
英国ダーラム大学付属東洋美術館で長く館長を務め、ロンドン王立美術学院教授、ゴールドスミスカレッジ美術学科長を歴任。









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