・・・ 瀬戸の夕凪  ・・・
「記事引用」
大震災1年で政府追悼式
両陛下も黙とう

 東日本大震災から1年となった11日、岩手、宮城、福島の3県をはじめ列島各地で追悼行事が行われた。

 地震の起きた午後2時46分には、海外でも黙とうがささげられた。
退院から1週間の天皇陛下は政府主催の追悼式で、「国民皆が被災者に心を寄せ、大震災の記憶を子孫に伝えてほしい」と述べられた。
遺族や被災者も、あの日を忘れることなく、強い気持ちで乗り越えていく、という決意を新たにした。

 政府主催の追悼式は、天皇、皇后両陛下をお迎えし、東京・千代田区の国立劇場で行われ、被災地など70の会場にも中継された。
岩手、宮城、福島3県の遺族代表34人のほか、野田首相ら3権の長や、救援、支援者代表、外国大使ら約1200人が出席、震災発生時刻に黙とうをささげた。

 両陛下は、厳粛な表情で黙とうをささげ、野田首相のあいさつのあと、「東日本大震災犠牲者之霊」と書かれた標柱の前に進み、黙礼された。

 陛下は、追悼のことばで、「復興の道のりには多くの困難があることと予想されます。国民皆が被災者に心を寄せ、状況が改善されていくようたゆみなく努力 を続けていくよう期待しています」と述べ、「人々が安心して生活できる国土が築かれていくことを一同と共に願い、 御霊 みたま への追悼の言葉といたします」と結ばれた。
心臓の冠動脈バイパス手術を受け退院間もない陛下の臨席は、当初予定の半分の約20分に短縮された

 心臓手術を受けて静養中の天皇陛下(78)は皇后さまと出席された。

 震災発生時刻の午後2時46分、1分間の黙とうを行い、野田首 相は「ここに三つのことを誓いたい。復興を1日も早く成し遂げること。震災の教訓を未来に伝え語り継いでいくこと。助け合いと感謝の心を忘れないこと。そ して、復興を通じた日本の再生という歴史的な使命を果たす」などと語った。

 この後、天皇陛下は「被災者や被災地のために働いてきた人々の尽力を深くねぎらいたい。また、世界各地の人々が大震災に示した厚情に深く感謝している。国民が被災地の状況が改善されていくよう、たゆみなく努力を続けていくよう期待している」と述べられた。

 両陛下は午後2時40分に会場に入られ、午後3時過ぎには退席された。

















ペタしてね