日産 GT-R、SUPER GT仕様がファンの眼前を疾走

GT-R、SUPER GT

12月3日16時40分配信 レスポンス


日産 GT-R、SUPER GT仕様がファンの眼前を疾走(レスポンス)

【日産発表】GT-R 0.2秒で変速可能なデュアルクラッチ・トランスミッション
 
 日産『GT-R』のトランスミッションには2ペダルで操ることができる、GR6型デュアルクラッチトランスミッションが採用されている。このギアボックスはデュアルクラッチの部分はボルグワーナー社製のパーツがGT-R用に加工されて使われているが、トランスミッション内部は日産グループの愛知機械工業などの部品で製作されたものだ。
 
 のトランスミッションは6速で、通常のオートマチック車のような全自動変速を行なってくれる「Aモード」も用意されている。そしてシフトレバーを「M」に入れれば、パドルシフトで変速できる「セミオートマチックモード」となる。日産GT-Rにはこのトランスミッションだけで、MTの設定はない。


日産GT-Rの開発を取りまとめた水野和敏さんは「デュアルクラッチはセットアップスイッチで「Rモード」を選べば、わずか0.2秒でのシフトチェンジが可能です。このスピードをMTで超えることは不可能ですし、エンジンの吹け上がりも早いので、MTではエンジンの全性能を引き出すことが難しいのです。


よってMTは考えていません」

「また、通常のATはシフトレバーでのマニュアルモードの変速も可能ですが、GT-Rはサーキットなどで激しい横Gを発生しますので、ステアリングから手を離すと危険なこともあるので、マニュアル変速はパドルシフトだけにしています」という。



確かに、0.2秒で変速が可能で、ダイレクト感のあるVWのDSGと同じシステムのデュアルクラッチならMTの必要性は感じないだろう。


さらに、デュアルクラッチトランスミッションには専用のオイルクーラーも用意され、搭載位置を下げるためにドライサンプ方式を採用しているという。これらも今までの国産車では考えられないシステムだ。



今年で11回目となる『NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY』が2日に開催された。今回は「SCOOP2007」というサブタイトルが付けられている。SUPER GT(スーパーGT)の08年シーズンでデビューが決定している『NISSAN GT-R』のGTマシンの、ファンへのお披露目が最大の注目ポイントとなった。

日産自動車は24日、5年ぶりに復活する高級スポーツカー「NISSAN GT-R」の新モデルを東京モーターショー会場で発表した。
12月6日から国内で販売を開始し、来年には米国でも売り出す。
価格は777万~834万7500円。
熟練した技術者が手作業で組み立てるエンジン(V型6気筒3・8リットルツインターボ)を搭載、加速性能が大幅に向上し発進後3.6秒で時速100キロに達する一方で、スーパーカークラスでトップレベルの低燃費も実現した。
専用の3.8リットルツインターボは国産量産車最強の480psを発揮し、さらにクラッチやミッションなどを車両後方に配置する、独立型トランスアクスル4WDを採用している。トランスミッションも6速MTをベースとした2ペダルのデュアルクラッチミッションを新開発している。



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GTマシン08モデル「230号車」は、まずオープニング前の朝8時から行われたチェック走行でボーナス的に登場。歴代『GT-R』や『フェアレディZ』などのレースマシンに混じって、数周カーボンブラックの車体を走らせた。

その後は、ガレージに収納されてシャッターも下ろされ、カバーも掛けられた状態。時折カバーが取り外されるが、シャッターに設けられた小さな窓越しにその姿をのぞけるぐらい。

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そして15時30分、この日最後のイベントである「GT-Rレースカーパレード」で、ニッサンのエースドライバー本山哲が搭乗していよいよコースイン。単独でしばし走った後、歴代『GT-R』とのパレードランを実施した。

そのままフィナーレに突入すると、ホームストレート上のメインスタンド前に停車。コックピット内を撮影されないようスタッフが両脇に張りつき、さらに後方へ回ろうとした報道陣は追いやられる厳戒態勢の中、ファンの前に勇姿が披露された。

ドライブした本山は「SUPER GTで、速すぎてハンディキャップがつけられるようなマシン」と評し、NISMO代表取締役社長の眞田裕一氏も「常勝を宿命づけられ、それが達成できる」など、力強くファンに宣言を行った。SUPER GTの08年第1戦は、暫定スケジュールで3月15日・16日、鈴鹿サーキットで開催と発表されている。