松坂、7回無失点で8勝目 ボンズも封じる
 米大リーグ、レッドソックスの松坂大輔投手は16日(日本時間17日)、本拠地フェンウェイ・パークで行われたジャイアンツ戦に先発、7回無失点、8奪三振の力投で8勝目(5敗)を挙げた。岡島秀樹投手は、松坂の後を受けて8回に登板。1回を無失点に抑えた。



米大リーグ、レッドソックスの松坂大輔投手は16日(日本時間17日)、本拠地フェンウェイ・パークで行われたジャイアンツ戦に先発、7回無失点、8奪三振の力投で8勝目(5敗)を挙げた。岡島秀樹投手は、松坂の後を受けて8回に登板。1回を無失点に抑えた。

 松坂は1、2回と得点圏に走者を背負ったが、これを切り抜けると、徐々に調子を上げ、中盤は三振の山を築いた。6回に2死満塁と最大のピンチを迎えたが、オーリリアを見逃し三振に仕留めた。メジャーの通算本塁打記録に迫るボンズとの注目の対戦では、敬遠四球、センターフライ、ショートゴロと、無安打に封じた。また岡島も、無死一、二塁のピンチでボンズから見逃し三振を奪った。

 試合は投手戦となったが、レッドソックスが4回にラミレスのソロ本塁打で挙げた1点を、松坂-岡島-パペルボンのリレーで守り切った。

最終更新:6月17日8時15分



  • レッドソックス vs. ジャイアンツの詳細結果 - スポーツナビ


    松坂モヒカン刈りでボンズ初対決へ気合

    レッドソックス対ロッキーズ キャッチボール中、帽子を取ってソフトモヒカンを披露する松坂



     【ボストン(米マサチューセッツ州)14日(日本時間15日)=山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(26)が、パワーと技で「現役最強」スラッガーに立ち向かう。次回先発の16日(同17日午前4時55分)のジャイアンツ戦は、通算755本塁打にあと8本のバリー・ボンズ外野手(42)と直接対決。松坂は力勝負を望む一方で、打席ごとに攻めるパターンを変える配球構想を明かした。注目の対決を前にこの日、「モヒカン刈り」のヘアスタイルで登場。スーパースターとの対戦に気合満々だ。


     両サイドの頭髪を短く刈り上げたモヒカンヘアスタイル同様、松坂の気持ちは戦闘モードで満たされていた。現役メジャーの「本塁打王」ボンズとの初対決に心が躍らないはずがない。あこがれと闘争本能が入り交じった心境を松坂は率直に語った。
     松坂「かなりの大物…。僕は思い切り行くだけです。楽しみですね、ハイ。誰からも注目される打者はメジャーでもそういない。基本的に勝負を楽しみたいです」。


     もちろん松坂が最も理想とする攻めの球種は、速球だ。西武時代も、強打者を打ち取る手段に用いてきたのは「投げると分かっていても打てない速球」だった。清原(オリックス)、松中(ソフトバンク)、中村紀(中日)…。彼らと対戦することで可能性を高めてきただけに、メジャー記録の755号まであと8発の相手にも真っ向勝負で挑む理想は変わりなかった。
     松坂「状況が許せば力勝負で挑みたい? 個人的にはそう思っている。行ければ行きます」。


     一方でチームとして勝つための投球に専念するエースの意識も必要だ。現在ア・リーグ東地区の首位を行くレ軍だが、最近10試合では4勝6敗と下降線をたどっている。一時は最大14・5差あった同地区の宿敵ヤンキース(現在2位)に7・5差に接近された。個人的な理想だけでは、戦えない面もある。理想と現実を折衷させて仕留めることが最大のテーマだ。
     松坂「もちろん、あれだけ結果を残している打者ですから修正能力も高いと思う。同じ攻め方はできないと思う。バリテックと(配球を)話すことになりますが、ボンズだけに集中することはないと思います」。


     最近の登板試合では3試合連続で敗戦投手になっているが、直球を中心に変化球の切れも本来の姿に戻りつつある。左打者に効果的なチェンジアップ、目線を上下させるカーブ、フォークをいかに使うか、数種類の配球パターンもイメージしている。
     松坂「結果的に見る側の人にとって楽しかったり、すごかったという勝負になればいいと思います」。
     この日は47球の投球練習で最終調整。歴史に残るであろう打者との対決へ、松坂はさまざまな思いを胸に全力で立ち向かう。