『フラガール』の見どころ![遅ればせながら見てしまいました」 |
石炭から石油へのエネルギー革命が進む昭和40年、本州最大の炭鉱に“ハワイ”が誕生!? その一大プロジェクト誕生のワケは……。 |
物語の舞台は、石炭から石油へのエネルギー革命が進む昭和40年(1965年)。そのため、本州最大の炭鉱である常磐炭鉱は、採炭事業とは別の基幹産業を模索することに。そこで持ち上がったのが、レジャー施設“常磐ハワイアンセンター”を設立し、北国に“ハワイ”を作り上げるニュープロジェクト! しかし、かつては天皇陛下も視察に来たという炭鉱に誇りを持つ町の人々は、炭鉱を閉鎖してハワイアンセンターを作る話に猛反対をする。とはいえ、炭坑夫や選炭婦として汗水をたらしてきた人々も、センターの設立を考え出した炭鉱会社側も町を愛する気持ちは一緒。危機にひんした町の運命はどんな結末を迎えるのか? それぞれの立場で町を思う人々の心情を、李相日監督が当時の人々の意見も取り入れながら丁寧に描き出していく。 |
“ハワイ”の鍵を握るのは、炭鉱で育った町の娘たち! それぞれ家庭に事情を抱える彼女たちは、立派なフラガールになれるのか!? |
“常磐ハワイアンセンター”設立プロジェクトを受け、盆踊りしか踊ったことがない町の炭鉱娘たちは、東京からやって来たダンス教師・平山まどか先生(松雪泰子)にフラダンスを習うことに。目指すは、ハワイアンセンターのフラダンスショーで華麗に踊るフラガール! 当時、実際にフラガールを目指したのは、炭鉱で働く家族を持つ娘たちで、フラダンス初体験。そんな娘たちを、蒼井優、徳永えり、南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代といったチャーミングなキャストが好演! フラダンスの魅力に徐々にハマっていく娘たちの個性的なキャラクターと、彼女たちがそれぞれ抱える家庭の事情が見どころ! まどか先生と蒼井優演じる紀美子たちの師弟愛にも涙が止まらなくなるはず。 |
“東京の女”、まどか先生のチャーミングな60年代ファッションから、 丹念に再現された炭鉱町の風景まで、リアルな60年代がいっぱい! |
昭和40年が舞台となっているだけに、レトロな作品ムードも魅力のひとつ。古着をアレンジし、モダンなエッセンスを加え、現代でも十分通用するスタイル。そんな“東京の女”、平山まどか先生を演じる松雪泰子のチャーミングな60年代ファッションは大きな見どころ。おしゃれとは無縁の炭鉱町を、ブルーが目を引く大きなボタンのコート、ジャクリーン・ケネディを思わせる大きなサングラス、カラフルでサイケなトップスなどでりりしく闊歩(かっぽ)する彼女の姿が目を引く。また、当時の炭鉱町を丹念に再現したセットにも要注目だ。紀美子ら、町の人々が住む炭鉱住宅や炭鉱に向かうトロッコまで、細部にまでこだわった昭和40年のリアルな街並みが、『キル・ビル』の美術監督としても知られる種田陽平の手により、オープンセットとして作り上げられている。 |
空前のフラダンス・ブーム、癒し系ハワイアン・ミュージック、 連日大盛況のスパリゾートハワイアンズと、やっぱりハワイが人気! |
常磐ハワイアンセンター誕生の実話に基づき、フラダンスが大きく取り上げられている本作だが、現在の日本はフラダンス愛好家約50万人とも言われるほどのフラダンス・ブーム! 映画の中では、フラダンスの振りには手話のようにひとつひとつ意味があることも知ることができ、フラダンスの奥深さに興味をかき立てられる。また、フラダンスのみならず、昔から日本人の人気の海外旅行先として上位にランクインするほど、日本人はハワイ好き! そんなハワイの魅力も本編にはたっぷり。ハワイアン・ミュージックの第一人者ジェイク・シマブクロが奏でる癒し系サウンドが、物語を盛り上げているのも見逃せない。常磐ハワイアンセンター改め、実際のスパリゾートハワイアンズは、露天風呂だけでなくプールやエステなども併設し、家族連れだけでなく、若い女性たちで連日大盛況。やっぱり、ハワイは今も昔も日本では大人気。そんな中、『フラガール』がハワイブームに拍車をかけるのは間違いなし!
蒼井優が主演女優賞 第49回ブルーリボン賞(2006年度)の各賞が24日に決定。 主演女優賞は、「フラガール」「ハチミツとクローバー」での演技が光った 主演男優賞は、「明日の記憶」の渡辺謙さん(47歳)が、
「フラガール」では親の反対を押し切ってフラダンサーを目指す ダンスの習得が必須だった「フラガール」では、撮影前から合計3カ月間、 クライマックスでは圧巻のタヒチアンダンスを披露しています。 「今まで遠慮して感想を言わなかった友人や父が、劇場を出て興奮したまま 蒼井優さん凄く印象に残った女優さんでした。
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