沖縄のインディーズバンドがメジャーデビュー

3月7日6時6分配信


 人気バンド「オレンジレンジ」が発掘した地元・沖縄のインディーズバンドがメジャーデビューする。8人組の「オールジャパンゴイス」で、4月25日にデビュー曲「ワーニバル」を発売。沖縄の“CMキング”と呼ばれる実力派が、そのベールを脱ぐ。

 オールジャパンゴイスは01年、沖縄県糸満市の高校の同級生を中心に結成。当初「Skaしっぺ」と名乗り、同年春にライブを見たオレンジレンジが、所属事務所「スパイスミュージック」に「いいバンドがいる」と報告。明るく楽しいパフォーマンスにスタッフもほれ込み、専属契約した。

 05年7月に改名した現在のバンド名は「日本を代表するゴイスー(スゴイの意味)なバンドになりたい」という決意。まだ全国区ではないが、沖縄では有名人。04年のインディーズアルバムに収録した全8曲中、6曲がオリオンビールやauなど、県内のCM曲になり「CMキング」と呼ばれ、いまも沖縄銀行のCMソングが流れている。

 結成から6年。オレンジレンジの前座を務め、年間80本近いライブをこなしながらつかんだメジャーデビューに「焦って大きな舞台に行かないでよかった。フィールドは変わっても、ライブをやり続けることに変わりはないです」とリーダーのてつG(23)。レコード数社からのオファーの中「尊敬する沖縄の先輩がいるところでお世話になりたい」と、BEGINが所属するインペリアルレコードと契約した。

 スカ、ジャズ、ファンクなど、多彩な音楽が入り交じったにぎやかな演奏は、沖縄版“米米CLUB”といった印象。満を持してのデビューに、オレンジレンジのメンバーも「これだけ明るく楽しいバンドはなかなかいない」と活躍を期待している。