みのる、三冠前哨戦で小島にまさかのフォール負け=全日本プロレス

全日本プロレス

2月13日0時32分配信


三冠前哨戦で小島にまさかのフォール負けを喫したみのるは「やっと火がついた」と闘志を燃やす(スポーツナビ)

全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」開幕戦となる12日の後楽園ホール大会では、1700人が見守る中、シリーズ最終戦の17日・両国国技館に向けて白熱したバトルが繰り広げられた。

 両国大会で三冠ヘビー級王座をかけて戦う王者・鈴木みのるは、挑戦者の小島聡に6人タッグ前哨戦でまさかのフォール負け。小島のパートナーであるカズ・ハヤシのWA4、AKIRAのムササビプレス、小島のCCDからラリアットという必殺技フルコースにまさかの3カウントを奪われた。
 だが、みのるはこの敗戦にも「賞味期限ギリギリだったけど……やっと火がついたぜ! ハハハハハハ!」と、なぜか余裕の高笑い。一方の小島は「今日の前哨戦がひとつの山。勝ったのはオレの力。右腕がうずいて仕方ない」と、両国決戦に向け、腕に力をみなぎらせた。


 両国大会で現在空位となっている世界タッグ王座をかけて戦う川田利明と、ブードゥー・マーダーズ(VM)の諏訪魔、RO’Z組も6人タッグで対戦。太陽ケアとの「王道」コンビでベルト奪取を狙う川田は、VMの“brother”YASSHIをラリアットからのストレッチプラムで沈めて前哨戦を制したが、その直後にVMが川田を襲撃。RO’Zのボディープレスから諏訪魔のラストライドでマットへダウンさせ、世界タッグの4本のベルトとともに勝手に記念撮影に収まった。
 すっかり戦う前からチャンピオン気取りの諏訪魔は「オレたちから取り返したかったら、裁判所に訴えろ」と、某元チャンピオンを例にあげて所有権を主張。一方、2年前の「チャンピオン・カーニバル」ではわずか3分36秒、キックで諏訪間を粉砕している川田は、諏訪魔の成長を素直に認めた上で、「今はベルトが粗末にされている」と、伝統のベルトを守っていく意志を示した。

 VM対健介ファミリーの因縁がさらに拡大。前日、健介オフィス入りを果たしたばかりの三島来夢も新たに加わり、両国大会で決着戦に臨むことになった。
 両国大会で近藤修司の持つ世界ジュニア王座に挑戦する中嶋勝彦は、佐々木健介との“親子タッグ”で王者と対戦。得意のキックで互角にわたり合って見せたものの、セコンドのYASSHIが試合に介入し、TARUの鉄パイプによる凶器攻撃、レフェリー暴行によって、不完全燃焼のまま反則裁定によって試合終了となった。
 闘龍門時代から因縁のある後輩のYASSHIにバカにされ、リンチを受けた三島は、花道まで追いかけていってVMへの怒りを爆発。これを見た健介は三島に喝を入れながら、その心意気を受け止めてパートナーに指名。健介、三島組vsTARU、YASSHI組による対戦が決定した。

■全日本プロレス「エキサイト・シリーズ」開幕戦
2月12日(月・祝) 東京・後楽園ホール 観衆:1700人

<第6試合 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
武藤敬司、○川田利明、TAKAみちのく
(17分26秒 ストレッチプラム)
諏訪魔、●RO’Z、“brother”YASSHI

<第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○小島 聡、カズハヤシ、AKIRA
(19分33秒 ラリアット→片エビ固め)
●鈴木みのる、NOSAWA論外、MAZADA

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
○佐々木健介、中嶋勝彦
(10分16秒 反則※TARUノレフェリー暴行)
●TARU、近藤 修司

<第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
○土方隆司
(8分27秒 顔面への右ローキック→体固め)
●雷陣 明

<第2試合 AHIIワールド>
○AHII
(2分38秒 スワンダイブ式高速ウラカンラナー→エビ固め)
●トウ・バン・ジャン

<第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
渕 正信、●平井伸和
(6分45秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
○荒谷望誉、菊タロー

最終更新:2月13日0時41分