発表!第64回ゴールデングローブ賞
惜しくも菊地凛子『バベル』最優秀助演女優賞成らず!




『硫黄島からの手紙』最優秀外国語作品賞!





■渡辺謙コメント「今日、クリントを始めスタッフたちとこの賞の喜びを分かち合えた事を本当に嬉しく思っております。アメリカでも今週から配給が全米に広がります。この賞が大きな弾みとなってもっともっと日本を知ってもらう機会が増える事を願っています。ありがとうございました。」
■二宮和也コメント:「おめでとうございます。そしてありがとうございますっ!という気持ちです。本当に意志の強い映画だなっと思わされます。」



 2006年のカンヌでも話題となった作品『バベル』で聾唖の女子高生役を演じ、見事助演女優賞にノミネートされた菊地凛子。ノミネート後「光栄です。演技には順位は付けられないものだと思いますが、作品に賞がもたらされることによって、多くの観客の方に本作を見ていただけることがうれしい。」と喜びのコメントを発表した彼女でしたが、今回惜しくも最優秀助演女優賞は成りませんでした(受賞はジェニファー・ハドソン)。授賞式後のコメントでは「個人賞はどうでもよかった。『バベル』という作品がそれだけ認められていることの一つの証として捉えています。」と語っています。賞レースはまだ続きます。映画界最大の祭典アカデミー賞に期待しましょう。





 今回特筆すべきはでエディ・マーフィの助演男優賞(『ドリームガールズ』)ではないでしょうか。エディ・マーフィは『48時間』『大逆転』『ビバリーヒルズ・コップ』『ナッティ・プロフェッサー』と既に4度ノミネートされていましたが、今回、5回目にしてついに念願の最優秀賞を獲得。スーパースターとして確固たる地位を築いている彼にして、主要映画賞では初めての演技賞獲得となりました。

 今回の結果を見る限り、ドラマ部門で最優秀作品賞となった『バベル』、3冠を獲得した『ドリームガールズ』、期待の『硫黄島からの手紙』を含め、本番のアカデミー賞は例年にない熾烈な争いが繰り広げられることが予想されます。第64回ゴールデングローブ賞主要部門の結果は以下の通りです。またこれまでに発表された主な映画賞・批評家協会賞の結果も掲載します。アカデミー賞予想の参考にどうぞ

 アカデミー賞の前哨戦とも言われる「ゴールデングローブ賞」。同賞での受賞がそのままアカデミー賞に反映されることも多く、近年、注目されている映画賞ですが、2007年・第64回ゴールデングローブ賞授賞式が1月15日(日本時間16日)に開催され、以下の各賞が発表されました。
 既に各映画批評家協会賞などで高い評価を得、2部門にノミネートされていたクリント・イーストウッド監督、渡辺謙主演による注目作『硫黄島からの手紙』(同監督は『父親たちの星条旗』でも監督賞ノミネート)ですが、見事最優秀外国語映画賞を獲得しました。同賞に輝いたことで次週に迫ったアカデミー賞作品賞ノミネートが現実味を帯びてきたと言えるのではないでしょうか。さらにゴールデングローブ賞では成りませんでしたが、渡辺謙、二宮和也のアカデミー賞ダブルノミネートという日本人には夢のような一発大逆転に期待したいと思います