初の“親子”対決で健介が中嶋を粉砕=健介オフィス

健介オフィス

2月11日19時27分配信


旗揚げ戦を大成功で終えた健介(左)は、「目指すは日本一」と究極の目標をファンにアピール(t.SAKUMA)

 佐々木健介の「鬼嫁」北斗晶(佐々木久子)が代表取締役となって、04年に設立された健介オフィスが11日、ディファ有明で旗揚げ興行「~Take The Dream vol.1 夢を掴(つか)め~」を開催。すでに前売り段階で指定席は完売しており、超満員札止めとなる1800人の観客を集めた。
 会場の入口にはプロレスリング・ノアの三沢光晴社長、小橋建太、全日本プロレスの武藤敬司社長、無我ワールドプロレスリングの藤波辰爾社長、パンクラスMISSIONの鈴木みのるら、30を超えるお祝いの花が飾られ、健介オフィスの新たな門出を盛り上げた。

 メーンイベントでは健介オフィスの顔である佐々木健介と、そのまな弟子の中嶋勝彦が初の一騎打ち。中嶋が執拗(しつよう)な右腕攻めや得意のキック、ジャーマンスープレックスで健介を追い込む場面もあったものの、悲願の「親父超え」は果たせず。健介がラリアットからの北斗ボムで完勝した。
 旗揚げ戦を大成功で終えた健介は、「目指すは日本一」と究極の目標をファンにアピール。健介オフィスのメンバー全員でリング上で円陣を組み、野望達成に向け、今後のさらなる飛躍を誓った。
 昨年の同日に行われた初タッグ対決に続き、まな弟子との一騎打ちを実現させた健介は、「魂を思い切りぶつけてきた」と息子の大いなる成長ぶりに大満足。中嶋は「やっぱり、ボクのオヤジでした」と、父親の偉大さを痛感し、改めて親父超えを果たすことを宣言した。
 全試合を放送席で見守った北斗は、まずは大会が無事成功したことにひと安心。夫と息子が闘ったメーンについて「勝彦が真のプロレスラーになった」と、完全に少年から青年へと成長したことを実感したと語った。
 また、今後の興行については、埼玉県吉川市に建設された道場での道場マッチの開催や、「私たちにとっては大きな夢」である後楽園ホールでの興行を目標に掲げた。

 健介オフィス入りを目指す元DRAGON GATEの三島来夢は、入団テストマッチとして全日本プロレスの元三冠ヘビー級王者・小島聡と対戦。ラリアットで玉砕したものの、かつてのお笑いファイトを封印し、バックドロップやエルボーを連発していった闘いぶりに観客も共鳴。試合後の審査では観客全員がスタンディングオベーションで合格を認めた。

 選手の証であるジャージを贈られた三島は、「みなさんへの感謝の気持ちを忘れずに、トップに立てるよう頑張ります」とあいさつ。バックステージで健介に「おめでとう」と祝福されると、顔をグシャグシャにして号泣しながら、「よろしくお願いします」と健介に抱きつき、喜びを爆発させた。

 これまで数々のレスラーたちを血みどろにしてきた“平成のテロリスト”村上和成と、プロレス界屈指の最弱レスラーである菊タロー、ストーカー市川Z、DJニラの3人がタッグマッチで激突。抽選により、村上のパートナーの座はニラがつかんだものの、村上は敵味方容赦なく恫喝(どうかつ)しまくり、たった1人で3人をKO。試合後は菊タローのタッグ結成の呼びかけに応じる懐の広さを見せたが、菊タローの「超特急のようなタッグ」「出発進行!」という言葉にはさすがに寛大にはなれず、試合中にも見せなかったような鬼の形相で菊タローを蹴り飛ばし、恨みを晴らした。

■健介オフィス旗揚げ興行「Take The Dream vol.1 ~夢を掴め~」
2月11日(日)東京・ディファ有明

<第3試合 シングルマッチ ~夢を掴め~>
○佐々木健介
(20分55秒 北斗ボム→片エビ固め)
●中嶋勝彦

<第2試合 シングルマッチ ~三島来夢の夢を掴め~>
○小島 聡
(12分46秒 ラリアット→片エビ固め)
●三島来夢

<第1試合 タッグマッチ ~村上和成とのタッグを掴め~>
村上 和成、DJニラ
(17分26秒 体固め)
●菊タロー、ストーカー市川Z

最終更新:2月11日19時53分