松坂の年俸は割安 年俸は平均すると1年867万ドル(約10億1000万円)。



 松坂の年俸は平均すると1年867万ドル(約10億1000万円)。AP通信調べの2006年の大リーグランキングでは83位になる。日本での8年間で108勝60敗。米国での実績がないことを考慮しても、やや割安の感は否めない。

 このオフ、大リーグの年俸交渉は“バブル状態”にある。フリーエージェント(FA)でフィリーズと契約した通算54勝45敗の29歳イートンは3年で2450万ドル。ことしは故障で、レンジャーズでは13試合の登板にとどまった。

 同じくFAでマリナーズからロイヤルズに加入した通算55勝44敗、28歳のメッシュは5年で5500万ドル。これらは米メディアでも驚きを持って伝えられた。

 代理人のボラス氏は、松坂の実力はアストロズのエース、オズワルトと同等と評してきた。29歳のこの右腕はデビューからの6年間で98勝47敗、ことしは15勝8敗だった。8月に来季からの5年間で7300万ドルの延長契約を結んでいる。

 11日のロサンゼルスでの記者会見で、ボラス氏は「松坂の価値をフリーエージェント市場で計るなら6年で1億ドル以上」と強調した。当初ボラス氏が3、4年の契約の代わりに、その時点で松坂がFAになる権利を求めたのは、次に大型契約を結べるからだ。

 レッドソックスからすれば、新人に対して持てる6年間の保有権を確保した上で、ポスティングシステムでの落札額を合わせると約1億ドルと、ボラス氏の見立てとも合致する。