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ありそうでなかったレコード会社とオリコンの史上初コラボ実現!

世界的な復活を遂げた歌姫マライア・キャリーも登場!!


楽トレンドの移り変わりが目まぐるしい情報化時代。ともすれば新しい音楽との出会いを失う場面も多い昨今、コアな音楽ファンだけでなく、一般層へも確実に音楽情報を届けるのが、ランキングというフォーマットだ。一般ユーザーはランキングを指標に作品と出会うことも多い。そのマーケットが示すレコメンドから未知の音楽に触れ、自身のお気に入りのアーティスト、楽曲を発掘していくのだ。そんななか、これまでありそうでなかったオリコン・ランキングとレコード会社とのタイアップ企画がついに実現。9月25日、ユニバーサル ミュージック(UMK)にて説明会が開催された

 この「オリコンTOP20キャンペーン」企画では、2005年から2006年5月末までにオリコン総合アルバムランキングのTOP20にチャートインしたUMK社の洋楽アルバムのなかから、厳選された30タイトルが1980円(税込)という特別価格で9月27日に一挙リリースされる。そのなかには、人気ロックバンドの底力をみせたボン・ジョヴィ『ハヴ・ア・ナイス・デイ』(最高1位)、世界的な復活を遂げた歌姫マライア・キャリー『MIMI』(最高2位)、初のベストアルバムとして大きな話題となったエミネム『カーテン・コール~ザ・ヒッツ』(最高3位)など、ビッグネーム・アーティストの大ヒットアルバムが数多くラインナップされている。

ヒット曲をより多くのユーザーへ

 洋楽のヒット曲をより多くのユーザーに届けるために、これまでよくみられたのは、テーマごとにいろいろなアーティストの楽曲を集めるコンピ盤だ。最近では、『Beautiful Songs~ココロ デ キク ウタ』(最高1位)や『ワッツ★アップ?R&Bグレイテスト・ヒッツ』(最高10位)、『R35』(最高14位)がスマッシュヒットを記録している。

 世界音楽マーケットシェアで1位、日本においても洋楽部門で過去5年間圧倒的なシェアを誇るUMK社と、今年40周年を迎えたオリコンによる今回の企画がこうしたコンピ盤と異なるのは、よりアーティストにフォーカスしている点だ。楽曲単位ではなく、アーティストのアルバムそのものをオリコンチャートTOP20にランクインした作品として告知し、新しいプライシングでふたたびマーケットに送り出すという、これまでになかった新たなチャレンジになる。
 一方、ユーザーにとっては過去のヒット作を知るのに非常にわかりやすく、また、ランキング上位作品という安心感を与えることで、新たな音楽との出会いへの興味をかきたてるものになることだろう。

ランキングから音楽シーンの活性化へ

 過去5年、洋楽アルバムの年度別売上げをみると02年425億円、03年471億円、04年559億円、05年500億円。06年上半期184億円で下半期の売上げ予想を加えて06年は425億円程度と予測される。このように04年以降、やや下降傾向にあり、決して芳しいとはいえない状況の洋楽マーケット。ユーザーの音楽嗜好が多様化し、ジャンルも細分化していく傾向にあり、ヒットも分散化していくなか、コアなファン層からより多くの一般層へのアプローチは大きな課題といえるだろう。そのために、ランキングとは、ヒットの指標となるだけではなく、よりヒットを増幅させるためのものにもなるのだ。

 UMK社では「今後、多くのレコード会社がこの企画に賛同、参加することを望んでいる」とし、さらなる音楽シーンの活性化をねらう。そして、まずはこの企画の成功への意気込みをみせる。