NY小型機衝突:2人死亡 ヤンキース投手が搭乗
小型機が衝突し、炎と煙が上がる米ニューヨークの高層アパート=AP
小型機に搭乗していた米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースのコリー・ライドル投手=AP

 ニューヨーク市マンハッタンで11日午後(日本時間12日未明)、小型飛行機が50階建ての高層アパートに激突、衝突個所が炎上した。CNNテレビによると、米連邦捜査局(FBI)やホワイトハウス当局者は、テロを疑う理由は今のところないと述べた。AP通信は市検視当局の話として2人が死亡したと報じた。

 小型機には米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースのコリー・ライドル投手が搭乗しており、死亡が確認されたという。

 小型機衝突の情報はブッシュ大統領にも直ちに伝えられた。また、米軍はテロ警戒で戦闘機を緊急発進させた。

 衝突したのは20階付近で、少なくとも4つの部屋から炎が噴き出したが、間もなく鎮火した。

 ニューヨークでは9月11日に米中枢同時テロから5年の追悼式典が開かれたばかり。小型機の激突はニューヨーク市民に5年前の悪夢を思い出させるもので、ヘリコプターが飛び交い、救急車が走り回る市内は異様な緊張に包まれた。

 「航空機がビルに激突」の一報がメディアで流れた直後、テロ再現を懸念してニューヨークの株式市場ではダウ平均が一時70ドルも下落、ドル相場も一時的に急落した。

 アパートはマンハッタンとクイーンズ地区を隔てるイースト川沿いにある。マンハッタン東部のアッパーイーストと呼ばれる高級住宅地で、高層アパートが立ち並ぶ。このアパートの近くには、オークションのサザビーズ社のビルもある。(ニューヨーク共同)