【GOLF】藍 3位タイ浮上!

2006年8月27日(日)


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 宮里藍がラストチャンスを活かすときがきた。

 米女子ツアーのウェンディーズ選手権(オハイオ州ダブリン、タータンフィールズGC)は現地時間の26日、第3ラウンドを行い、この日序盤でダブルボギーを叩き心配された宮里が、6連続バーディを奪う猛攻でスコアを5つ伸ばし、通算13アンダーで3位タイに浮上した。

「スタート直後はあまりいい感じではなかったけれど、後半になるに従い集中してプレーができました。今日はリズムも良かったし、流れも良かった」と締まった表情を見せた宮里。しかしスタート直後は苦労した。3番パー4ではラフからのセカンドショットがクリーク脇の岩の縁につかまりアンプレヤブルを宣言。第4打もピンに寄せることができず、痛恨のダブルボギーを叩き、5番では3パットのボギーと踏んだり蹴ったりだった。

 ところが6番で6メートルのバーディパットを沈めると、そこからは面白いように2メートル~5メートルのパットが入り出し、気づいてみれば6連続バーディを奪取。快進撃はこれで終わらず、15番ボギーのあと16番からの上がり3ホール連続バーディで怒濤のラウンドを締めくくった。

 前日は兄・優作が1ラウンドで2つのホールインワンを奪ったニュースが世界を駆け巡ったが、宮里にとってはそれも1つの起爆材料になっている。「楽しむことを忘れず、優勝を狙っていきたい。兄には負けません!」と帰国直前のラストチャンスでの念願のツアー初優勝を誓っていた。

 首位は今大会に勝てばカリー・ウェブ(豪)を抜き再び賞金ランクトップに躍り出るロレーナ・オチョア(メキシコ)で通算17アンダー。「母の誕生日を好スコアで祝いたかった」という孝行娘は、この日8バーディ、ノーボギーの64をマークし一気に首位に上り詰めた。

 その他2打差の2位にここ2試合連続でベスト5に食い込んでいるリー・ジヨン(韓)。宮里と同じ3位タイにステーシー・パラマナス(米)、通算11アンダー5位タイにポーラ・クリーマー(米)らが続いている。なお諸見里しのぶは、すでに予選で姿を消している。