王者イタリアが黒星 

2006 年 8 月 17 日


2006年W杯王者のイタリア(青)はクロアチアに0対2で敗れ、ドナドーニ新監督の初陣を勝利で飾ることはできなかった。(REUTERS/Giampiero Sposito)
2006年W杯王者のイタリア(青)はクロアチアに0対2で敗れ、ドナドーニ新監督の初陣を勝利で飾ることはできなかった。(REUTERS/Giampiero Sposito)

 現地時間16日、各地で国際親善試合が行なわれ、W杯優勝国のイタリアは0対2とクロアチアに不覚を取り、ドナドーニ新監督の就任初戦を白星で飾ることができなかった。

 イタリアがベルリンで栄光のカップを掲げてから約1カ月。監督もリッピからドナドーニへと代わり、選手もW杯優勝メンバーから選出されたのは出場のなかったGKアメーリアひとりだけという新生イタリア。一方のクロアチアも、ビリッチ新監督のもとでの初陣となる。

 先手を取ったのはクロアチアだった。28分にブラジル出身のダ・シルバがヘッドを決めて均衡を破ると、42分にもラパイッチのシュートがGKアメーリアに弾かれたところをモドリッチが詰めて2対0。

 イタリアも後半、セミオリのクロスからルカレッリが惜しいヘディングシュートを放ち、ディミケーレがバイシクル・シュートを披露するなど反撃を見せたがゴールを破るまでには至らない。結局、このまま勝負は2対0でクロアチアに軍配が上がり、イタリアが続けていた国際試合無敗記録は25でストップした。

 ロイター通信によれば、イタリアのドナドーニ監督は地元テレビ局のインタビューに対し、「選手たちの見せたパフォーマンスに文句を言うことはできない。シーズン前のこの時期にしては、予想以上の出来だったといえるくらいだ。コンディション面が万全ならもっとやれていただろう」と話し、黒星スタートもさほど気にかけていない様子だった。