サッカー協会:トリニダード・トバゴ戦に5人を追加招集

 日本サッカー協会は5日、オシム監督就任後、初の国際Aマッチとなるキリンチャレンジカップ、トリニダード・トバゴ戦(9日、東京・国立競技場)に臨む日本代表としてFW坂田大輔(横浜マ)らいずれも初選出の5人を追加招集すると発表した。4日発表された13人と合わせ、メンバーは総勢18人となった。A3チャンピオンズカップに出場しているガ大阪、千葉からの招集は事実上見送られた。

 招集されるのは坂田のほか、DF栗原勇蔵(横浜マ)、MF山瀬功治(横浜マ)、中村直志(名古屋)、鈴木啓太(浦和)の5人。フル代表初選出は18人中、10人に上り、世代交代を強く印象付ける選考となった。

 代表合宿は6日にスタートするため、初日から参加するにはこの日が招集のタイムリミットだった。同日夜、オシム監督と日本協会の田嶋幸三専務理事が話し合い、追加する5選手を決定。選手が所属するクラブに打診し、合宿参加が可能であることを確認して発表する慌ただしさだった。

 代表発表が2日にまたがって行われる異例の事態。田嶋専務理事は「(オシム監督にも)いろいろな事情がある。選手の状況を見極めたかったのだろう」と歯切れが悪かったが、5選手が所属するチームは遠征や試合はなく、4日に発表されてもおかしくなかった。

 ドタバタ発表の要因は、オシム監督が有力選手がそろうガ大阪、千葉からの招集にこだわったためとの見方が有力だ。A3出場との兼ね合いから両クラブに招集見送りを伝えていた日本協会側が最後まで折れなかったとみられる。代表日程はオシム監督が就任する前から決まっていたが、同監督は4日の会見で「今後こういうことがないようにしてほしい」と、協会への不満を漏らしていた。

◇日本代表追加招集選手◇

位   名   年  所

置   前   齢  属

DF 栗原勇蔵 22 横浜マ

MF 中村直志 27 名古屋

   鈴木啓太 25 浦 和

   山瀬功治 24 横浜マ

FW 坂田大輔 23 横浜マ

 2006年8月5日 23時05分