ジダン頭突き事件、両者に処分下る

2006年7月20日(木) 23時20分


 


 FIFAは現地時間20日、2006年W杯決勝でフランス代表MFジネディーヌ・ジダンがイタリア代表DFマルコ・マテラッツィに対して頭突きを見舞った件に関して、両者に処分を科すと発表。一方で、噂されていたジダンのW杯MVPはく奪という処分は下されなかった。

 侮辱的な発言を受けたとして、暴力行為に及んだジダンに対しては、7500スイスフラン(約70万円)の罰金と国際試合3試合の出場停止処分が下されることに。ジダンに対して挑発する言動を投げかけたマテラッツィには5000スイスフラン(約47万円)と国際試合2試合の出場停止処分が科されることとなった。なお、ジダンはW杯後の現役引退をすでに表明しているため、FIFAのプログラムのもとで3日間の社会奉仕活動を行なうことになる。

 また、マテラッツィが人種差別的な発言をしたとして様々な憶測を呼んだが、そのような事実はなかった模様。14日に事情聴取を受けたマテラッツィが主張するように、この日FIFAから事情聴取を受けたジダンも人種差別を受けたことを否定した。
[ 7月20日 23時20分 更新 ]