大エジプト博物館新設へ ギザ、日本も資金協力

 【カイロ1日共同】エジプトの首都カイロ郊外ギザにあるクフ王のピラミッドやスフィンクスの近くに「大エジプト博物館」を建設する計画が進んでいる。現在、カイロにある考古学博物館に代わり、同国の観光の目玉になる。
 総工費は約700億円で日本が348億3800万円の借款を供与。4月30日に槙田邦彦駐エジプト大使とアブルナガ国際協力相が関連文書に署名した。
 新博物館は2011年6月のオープンを目指し、08年に着工予定。ピラミッドから約2キロの距離に建設され、展示スペースは3万5000平方メートル。
 カイロの博物館は建物や施設が老朽化、スペースも手狭になり「倉庫のような」(アブルナガ国際協力相)状況。ツタンカーメン王の黄金のマスクなど主要な収蔵品は新博物館に移され、研究・教育機能や保存修復施設も充実させる。
(共同通信) - 5月1日8時23分更新