がんは消えたけど「栄養と温活」だけでは、サルコペニア肥満になった理由


「がんは消えた。食事も変えた。お腹も温めている。でも、体型がぶよぶよしたまま戻らない……」

もしあなたがそう感じているなら、それはあなたの努力が足りないのではありません。


細胞のなかで、「サルコペニア肥満」という現象が起きている可能性が高いのです。


看護師として、そして10kgの体重増減を経験したサバイバーとして、私が身をもって知った「栄養と温活のその先」にある真実をお話しします。


サルコス(筋肉)がペニア(減少)する恐怖

サルコペニア肥満とは、簡単に言うと「筋肉がスカスカになり、代わりに脂肪と水分が入り込んだ状態」のことです。

抗がん剤治療は、がん細胞を攻撃する一方で、私たちのエネルギーを生み出す「速筋(そっきん)」という筋肉にダメージを与えます。この筋肉は、脂肪を燃やす強力な「焼却炉」の役割を果たしています。


私は治療後、分子栄養学でタンパク質を補い、温腸活で体温を上げました。もちろん、これで「土壌」は整い、体調は回復しました。


しかし、どれだけ良い材料(栄養)を入れても、焼却炉(筋肉)自体が壊れたままでは、脂肪を燃やすことができなかったのです。

これが、がんは消えたのに「むくみ体型」から抜け出せなかった一つ目の理由です。



毛細血管が「ゴースト化」している


もう一つの大きな理由は、血液の通り道にあります。

抗がん剤のダメージは、全身の隅々に張り巡らされた「毛細血管」にも及びます。

血管がボロボロになり、血液が通わなくなる「ゴースト血管」の状態になると、どんなに高価なサプリを飲んでも、どんなに温めても、肝心の細胞まで栄養が届きません。


それどころか、細胞から出たゴミ(老廃物)を回収することもできなくなります。

回収されないゴミは「むくみ」となり、脂肪と混ざり合って、あなたの体を重く、ぶよぶよとした質感に変えてしまいます。


「栄養と温活」は素晴らしいアプローチですが、壊れた配管をそのままにしておいては、デトックスは完結しないのです。



自分の体をハックする


じゃあ、ダイエットしたらいいの?


抗がん剤を経験した私たちの体には、それとは違う「あまのじゃくな戦略」が必要です。


私自身、半年前に運動を再開したとき、ただ痩せるためではなく「血管を再起動させ、ミトコンドリアの密度を上げる」ことを目的にしました。


現在ピラティスと自転車を利用した自然な体力作りを取り入れて5ヶ月


• 重力を使って、ゆっくりと筋肉に圧をかける。

• 壊れた配管(血管)を物理的な刺激で修復する。


そうして「焼却炉」と「配管」を立て直した結果、停滞していた体重がマイナス7.5kgと動き出しました。



最後に:あなたの体は、耕されるのを待っている


「栄養と温活」で土壌を十分に整えてきました。その努力は間違いではありません。


ただ、その土壌に「風」を通し、固まった地を「耕す」ステップが、あともう少しだけ必要だった。それだけなのです。

がんは消えた。次は、「都合のいい体」ではなく「史上最高の自分」をクリエイトする番です。


120日で体の中身を書き換え、半年かけて外側を塗り替えていく。

その具体的なバイオハックの道筋を、これからも発信していきます。