昨日、今、社会問題になっている、


脱法ハーブの特集をテレビで放送していました。



薬物依存の女性の回復施設で


10代、20代という若さで、


「好奇心」で脱法ハーブに手を出してしまい、


依存症となり、施設に入り、回復に向けての


プログラムに取り組んでいました。


1日、2回のミーティングがあり、


そして、施設の皆さんで散歩に行ったりしている様子を


映していました。


依存症になると、こういった、当たり前の事をやることさえ、


困難な状況になります。



男性の依存症の患者も、かなりの重傷で


1年も歩くことが出来ず、車椅子に乗り、


車椅子から立ち上がったけれども、


フラフラしている状態でした。



施設の方が「好奇心から手を出し、そこから地獄が始まる。」と


語っていました。



私もギャンブル依存症家族教室で、


薬物依存症の恐ろしさを当事者から聞きました。


以前も書きましたが、今一度、書き記したいと思います。



父親に勧められ、高校生の頃から、マリファナに手を出し、


そして、それでは済まなくなり、


脱法ハーブに手を出し、


妄想、幻覚が起き、駅前で大声で演説したり、


終には、全ての荷物を持ち、


3日間歩き続け、夜中に弁護士事務所のベルを鳴らし、


警察に通報され、措置入院となり、


施設長が彼に会いに行き、


退院後、入寮しました。


3日間、歩き続けていた時は


薬の影響で、何も感じなかったのが、


入院後1ヶ月、足が痛かったと言っていました。


最初に彼の話を聞いた時、社長の息子だと


私はすぐに悟り、


マリファナを勧めた父親に憤りを感じ、


彼はある意味、被害者であるとも思いましたが、


そんな思いはすぐに消えることになりました。


父親の間違った考え方の影響で、


他人を馬鹿にし、自分は神だとさえ思っていました。


施設に入寮し、考え方が変わったと言っていたので


「良かったね。」と私は彼にそう伝えました。


が、数カ月後、施設を抜け出し、


他の入寮者をたぶらかして、


「貧困ビジネス」に手を出し、


また、悪知恵を働かせて、悪いことをし出しました。


本当にどこまでいっても、悪党は悪党かと思いました怒り


勉強会では、治療している人の事は「信じろ。」と教えられましたが、


もう、絶対にギャンブラーや依存症者の事は信じるものかと


施設でも騙された私は心底思いました。



依存症は本当に大変な病気です。


全てを失います。


信用やお金だけではありません。


一番大事な家族を失います。



それでも、一度、脳がハマってしまうと


元に戻すのは大変です。



最近、私が定期購読している本で、


有名なスピリチュアルカウンセラーが


「依存から家族を救う方法」について語っていました。


私も元夫の事で悩んでいる時、彼の本を何度も読みました。


その時は、藁をもすがる思いだったのでしょう。


が、今回の依存症のついて書いてあることに憤りを覚えました。


愛の電池切れで依存となり、


本人が「愛されている。」と言う、実感を抱ければ


何かに依存しなくなると書いてありましたが、


正直、ふざけるなと思いました。



先程も書きましたが、脳がハマってしまい、


神経回路が侵されて、考え方がおかしくなり、


自分の意志では止められなくなるのです。


「愛」なんかで、正常に戻る状態にないのです。


しかも、本人に言って聞かない頑なな時は、


「規則正しい生活を促しましょう。」と書いてありました。



はぁっフッ怒り



依存症になると、当たり前であるはずの、


規則正しい生活が出来なくなるのです。


だから、回復してくると規則正しい生活を送れるようになるのです。



逆なのですよびっくり2



入寮したばかりの当事者は皆さん汚かったと


家族教室に参加していた家族の方が口々に言っていました。



愛で病気が治るなら、家族は苦労しません。


苦しみませんキッパリ




と、話が逸れたかと思いますが、


「好奇心」という安易な思いで手を出したら


本人も家族も地獄が待っていることをお伝えしたいと思います。


当事者が「真っ暗なトンネルの中に入っているようだ。」と


回復への辛さを語っていましたが、


家族もまた、先の見えない、


真っ暗なトンネルの中に入るのだと言う事も、


お伝えしたいと思います。



好奇心の先には、魔物という大きな怪物が待っているという


警鐘を私は鳴らしたいと思います。



その魔物は、簡単に倒すことは出来ないのですから・・・



一生、背負っていくことになります。


回復はあっても、完治はしない病気だからです。