使用キット:
タミヤ1/48イギリス軍戦車 シャーマンICファイアフライ
スケール:1/48
参考価格:約5万円(=車体¥35000+ヴィネット部¥15000)
出来の良いタミヤのヨンパチシリーズ」ですが、1/35と比較するとボリュームに乏しいので
角材より専用で製作した展示台へ乗せてヴィネット化しました。
それに際して、地面のテクスチャーやアクセサリーパーツ等も追加しています。
部分的にアンテナ線の追加、回収工作を施しています。
また車体や砲塔などの鋳造表現の他、追加された増加装甲や無線格納小の溶接跡等もパテで再現しています。
塗装はグラデーション塗装の上で汚し塗装を施しています。
車輛解説
イギリス軍戦車
シャーマンICファイアフライ
ファイアフライとはホタルの事。涼しげな光を放って夏の夜を舞う成虫は、短命な事から日本では儚さと夏の代名詞として馴染み深いが「1クールのレギュラーより一回の伝説」という江頭2:50的な意味ではない。
大陸での敗北で大量の装備を失った英軍は、性能の如何に関わらずその補充に追われ、量産までに手間の掛かる新型開発を後回しにした結果、半ば被害妄想気味に強化され続ける敵戦車を相手に、完成時は既に時代遅れで自前の戦車砲も豆鉄砲と化していた。
そんな英軍に転機が訪れる。1943年、アメリカで制定されたレンドリース法により信頼性の高いM4シャーマン中戦車が送られてくると、巨大な牽引式対戦車砲を無理やり搭載して、それまでのトラウマを払拭するかの如く極端な火力強化を施した。
角張った溶接車体はシャーマン初期型がベースだが、あらゆる問題点もそのまま継承した。装甲も紙のように薄く、後で鉄板をべたべた溶接しまくった。適合車種が限定されたらしく、なんでもかんでも改造できるわけではなかった。
クライスラー製ガソリンエンジンの出力が低く、同格戦車と比較すれば鈍足だが、特に俊足の必要性がなかった。車重に対して履帯が細くて悪路では食い込むので、縁にヒレを付けてかんじき代わりにしたが、ポキポキ折れた。これはアメリカ人の所為。
主砲の76㎜17ポンド砲は宿敵タイガーⅠの正面装甲を何と1.5キロ先から貫通できたが、デカ過ぎて出入り口が片側1カ所にも関わらず砲塔内を左右に分断したので、填手用ハッチを追加した。重すぎて砲の安定装置はすぐぶっ壊れるので廃止。強烈な反動はサスペンションと車重の力技で抑え込んだが、舞い上がる粉塵で前が見えなくなった。
無線や弾薬の置き場所が無くなったので、無線収納箱を砲塔外に溶接したが、仕上げが雑なので溶接跡から雨漏りした。肥大化した砲弾も床下や機関銃手席に無理やり捻じ込んだが、砲塔の向きが適切でないと床下収納の半分が床板に干渉しt、使い勝手が悪く手近な20数発を撃ちきると積み替え作業をする必要があった。
砲身が目立つので、短く見える迷彩に塗ったり、偽マズルブレーキを付けたり色々やったが、凝り性の人は砲塔を真後ろに向けて偽装を施した上で尻に短い嘘砲身を溶接して偽シャーマンになり切ったらしい。狙われると危険なので文字通り必死だった。
1944年8月8日、ノルマンディー上陸作戦で初陣を飾った2カ月後、街道を移動中だったドイツ軍戦車隊エース、ミハエル・ヴィットマンを見事に撃破した。第七機甲師団クロムウェル軍団の仇を討ち果たしが、成し遂げたのは英軍ではなくカナダ軍だったらしい。

















